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菊とバット 完全版

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086174
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

長嶋、王、稲尾、江夏、村山…きら星のごとくスーパースターが活躍していたプロ野球の黄金時代。誰もが野球に熱狂していた。それから四半世紀余、球界はどう変わっただろうか。イチロー、松井ら有力選手が次々と大リーグへ渡り、テレビの視聴率は急落。オリックス、近鉄の合併問題は、ついに史上初のストへと発展した…。本書は野球を通じたユニークな日米比較文化論として知られ、来日する外国人選手のバイブルともいわれる名著である。往時とすっかり変わってしまったこともあれば、十年一日のごとく変わらないこともある。そこからは、懐かしの名選手のエピソードや、「和」「武士道」などのキーワードを通して、日米野球の根本的な違い、日本野球の本質、問題点が浮かび上がってくる。イチローのメジャー年間最多安打記録、プロ野球再編などの最新情報を加えた完全版。

目次

戸外の歌舞伎
監督が監督でなくなるとき
野球武士道
スーパー・サムライ
反抗
“燃える男”と日本のヒーローたち
ゲームはファンのために
大きな魚、小さな池
醜いアメリカ人
ガイジンの繰り言
ジャイアンツ
真のワールドシリーズ

著者等紹介

ホワイティング,ロバート[ホワイティング,ロバート][Whiting,Robert]
1942年アメリカ、ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア大学から上智大学に編入し、政治学を専攻。卒業後、出版社勤務を経てフリー・ジャーナリストとなる。1977年に発表した『菊とバット』で一躍注目を集め、その後も野球をはじめとするスポーツを題材に作品を発表。戦後日本の闇社会を描いた『東京アンダーワールド』で新境地を拓き、『イチロー革命』では、イチローの大活躍を予見した慧眼が話題となった。鎌倉在住

松井みどり[マツイミドリ]
翻訳家。東京教育大学文学部英文科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

10
ロバート・ホワイティング氏の名著として存在は知っていたが読んで見て思った以上に濃い内容。60年代〜70年代の日本プロ野球を中心といる為、今から見れば古く廃れた要素もあるが当時の日本プロ野球の息遣いや助っ人外国人の立ち位置等色々と面白かった。2019/08/27

AICHAN

6
「野球」と「ベースボール」は似て非なるスポーツだ。昔は完全にそうだったし今でも多くの面でそうだ。これは日米間に横たわる古くて新しい問題なのだ。「ベースボール」は緻密なスポーツとして日本で昇華され、さらに選手を徹底して管理することで世界のトップレベルに登りつめた。それでもアメリカ人たちは「野球」をやろうとも観たいとも思わないのではないか。逆に日本人は、個人個人の体力と技術と勘に頼るメジャーリーガーになりたいと思う人はいても、そのゲームを観たいとはあまり思わないのではないか。日米の溝は深い。2010/10/24

Jiemon

5
この本が書かれた時代からすると野球の凋落ぶりは激しい。昔は男子スポーツと言えば野球、女子はバレーと相場が決まっていたもんでした。他のスポーツの影響もあるのでしょうが、時代とともに武士道の精神的な集団管理を引き摺っていた野球も、随分米国並みに自由になったなぁという感じがします。また、昔の人達の努力があって今の日米の野球関係があるという歴史を考えると、頑張って日本の野球に協調しようとしてくれた米国からの選手や、米国に渡ってメジャーに飛び込んだ選手には敬意を表します。 題名のもじりは元本とはあまり関係無し。2013/01/14

takejin

5
日本の”野球”を大いに愛す、ボブさんの処女作。完全版となって、イチローについても、一筆加わってる。ジャイアンツのV9の頃を中心に、日本の野球の様子をアメリカに紹介した本。”野球”と”ベースボール”を比較すると、日本と米国の物事に対する姿勢の違いが見えてくる。特に職業感と精神論の違いが際立つ。ただ、ボブさんの後の著作に比べると、筆が丸い。 ボブさん、ナガシマファンだったのね。2010/04/16

turutaka

4
王、長嶋の時代のプロ野球を『ガイジン』の目から観察して、ひとつの比較文化学に昇華している。古い作品なので、今のプロ野球と違う面が多々あるが、変わらない面もしっかりあってそこが面白い。そして、王のことを台湾系移民、かねやん、ハリーを朝鮮系移民としっかりしつこいくらいに記述しており、その点でも『ガイジン』の目が捉えたプロ野球という点で興味深い。2018/12/13

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