内容説明
家族連れや若者たちでにぎわうのどかな浜辺。その中に人目をひく赤毛の女性が独りいた。彼女はおもむろに寝そべり、くつろぎ始めた。そして、いつのまにか彼女は首を絞められて息絶えていた。周りには海水浴客が大勢いたにもかかわらず目撃情報は皆無で、犯人の手がかりは波に洗われてしまい、捜査は暗礁に乗り上げた。しかし、ダイヤモンド警視は地道な調査のすえ、女性が犯罪心理分析官(プロファイラー)だということをつきとめる。彼女は警察に協力し、殺人犯の正体を暴こうとしていた。その犯行とは、人一人を殺害し、現場に暗く情念的なコールリッジの詩の一節を残してゆくという不気味なものだった。ダイヤモンドは殺人犯の行方を追うが、まもなく次の殺人予告が…。ダイヤモンド警視と異常殺人鬼の熾烈な駆け引きを描き出したシリーズ最新作。
著者等紹介
ラヴゼイ,ピーター[ラヴゼイ,ピーター][Lovesey,Peter]
1936年、英国ミドルセックス州ウィットン生まれ。ヴィクトリア朝の警察官を主人公にしたクリッブ&サッカレイ・シリーズや英国皇太子アルバート・エドワードを主人公にしたシリーズなど、人気のシリーズを次々と発表。なかでも無骨で昔気質のダイヤモンド警視を主人公にしたシリーズは人気を集め、『バースへの帰還』『猟犬クラブ』が英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を獲得している(同賞の常連であり、『偽のデュー警部』でゴールド・ダガー賞、『マダム・タッソーがお待ちかね』でシルヴァー・ダガー賞を受賞している)。シリーズ最新作となる『漂う殺人鬼』はマカヴィティ賞を受賞した
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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tai65
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