内容説明
連続猟奇殺人事件の謎、手掛かりを集約すべき名探偵不在という謎、ちりばめられたパズルの薀蓄の謎…。徹底して不可思議な小説構造で読者の頭脳に挑戦する、かつてない思考型サスペンス。今年度最大の異色問題作。
著者等紹介
ベロ,アントワーヌ[ベロ,アントワーヌ][Bello,Antoine]
1970年ボストンに生まれたフランス人。のちに両親の住むフランスへ移住。高等専門学校を卒業後、会社経営をはじめる。同時に創作活動も行ない、1993年に短篇‘Manikin100’でPrix du Jeune ´Ecrivainという新人賞を受賞
香川由利子[カガワユリコ]
1954年生、京都大学大学院修士課程修了
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅん
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★★★★☆これはおもしろかった!フランスアレルギーなものでかなり警戒していたのだけど、いままで読んだフランス小説でもベスト級の傑作だった。パズルの速解き選手権が世界中で大流行してビッグスポーツになる、という馬鹿げた設定がとにかく最高。試合の実況も熱狂的でむちゃくちゃ笑えていい。実際にありそうな逸話や専門用語が出てくるのは、クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』(超傑作)を思い出した。肝心のミステリとしてはまったくの理解不能で、そこはフランス。それでも全体のピース的構成はけっこう凝ってて斬新だった。2016/11/05
wm_09
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謎と48の「ピース」、解決からなる「本格パズル小説」。ジグソーパズルに関する綿密な(しかも馬鹿らしい)ディテールの数々がメインだろうか。解決には「組み上げられている」のを見る魅力があって、ミステリとしてもなかなか。(稲)2011/02/25
kinaba
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☆ 中部の48ピースがおもしろかった。虚言といおうかファック文芸といおうか、ジグソーパズルに関する全力の虚構のパッチワークが無性に楽しい。2009/08/08
慧
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★★1/22004/12/27