ザ・コーポレーション―わたしたちの社会は「企業」に支配されている

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086044
  • NDC分類 335.13
  • Cコード C0034

内容説明

環境汚染、搾取工場、商品安全性の軽視など、企業のスキャンダルはあとをたたない。しかし、企業にとって利益追求は法律上もっとも重大な「義務」であり、そこにはいかなる良心も入り込む余地はないのだ。また、コストを外部に押しつける「株主の有限責任」という仕組みともあいまって、企業は利益のためには平気で自然環境や他人を痛めつけ、その貪欲さは精神病質的でさえある。いまや巨大な富と力を持ち、飽くことなく搾取の対象を求め、政府に指図さえする企業。わたしたちにはそんな企業の横暴を阻止し、民主主義と公益を守る方法はないのだろうか?気鋭の法学者がその優れた考察と、ノーム・チョムスキー、ミルトン・フリードマン、ピーター・ドラッカー、その他多数の知識人・実業家へのインタビューをもとに、企業支配の実態を明かし、それに対抗する方策を提示。サンダンスほか世界中の映画祭で喝采を浴びた同名ドキュメンタリー映画の原作。

目次

第1章 企業の優位が確立するまで
第2章 社会的責任論の限界
第3章 問題を他人におしつける機関
第4章 民主主義株式会社
第5章 拡大する企業支配
第6章 因果応報

著者等紹介

ベイカン,ジョエル[ベイカン,ジョエル][Bakan,Joel]
ブリティッシュ・コロンビア大学の法学教授。ローズ奨学金の受領者であり、オックスフォード、ハーバード、ダルハウジーなどの大学の学位を持つ。カナダの最高裁判所首席判事の書記を務めたこともある。法律の社会的、経済的、政治的側面を独自の視点で考察し、一流専門誌から一般メディアまで幅広く寄稿している。カナダのバンクーバー在住

酒井泰介[サカイタイスケ]
1963年生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Junichi Wada

0
以前同名のビデオを視聴して偶然図書館で手にとって見たので読了。。。    知的好奇心を引き出してくれるものがなかった。   いかにして法人が誕生して今日のようなグローバル企業になったのか。また、今日の企業が引き起こす環境問題、人権問題はなぜ起こるのかを詳細に検証して、大企業に内在する社会的責任の軽視に警鐘をならす書である。2007/06/26

脂肪分

0
要点:「悪い企業」があるのではない。企業というシステム自体が「人間の善意を反映できない仕組み」になっているのだ。2010/09/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/74173
  • ご注意事項