内容説明
イチローはぼくらに野球の醍醐味を教えてくれた。『菊とバット』の著者が、白球を追って海を渡った男たちの夢と現実を描く。
目次
第1章 イチローの教育
第2章 イチローの持つ意味
第3章 歴史と哲学
第4章 気がつけばパイオニア
第5章 亡命者野茂物語
第6章 ダース・ヴェーダー、でぶガエル、アルフォンソ・ソリアーノ
第7章 ガイジン
第8章 ガイジン監督
第9章 その他の選手
第10章 ゴジラ
著者等紹介
ホワイティング,ロバート[ホワイティング,ロバート][Whiting,Robert]
1942年アメリカ、ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア大学から上智大学に編入し、政治学を専攻。卒業後、出版社勤務を経てフリー・ジャーナリストとなり、1977年に発表した『菊とバット』で一躍注目を集める。1990年の『和をもって日本となす』は、日米両国でベストセラーとなった。その後も野球をはじめとするスポーツを題材に作品を発表。近年は戦後日本の闇社会を描いた『東京アンダーワールド』で新境地を拓いた。現在鎌倉在住
松井みどり[マツイミドリ]
翻訳家。東京教育大学文学部英文科卒。フィクションからノンフィクションまで幅広いジャンルを手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかやん
26
野球本の名著(らしい)『菊とバット』の著者による2003年シーズン終了時点のイチロー本。イチローに熱狂する姿は同じでも、日米ではその動機が全く違うのが面白い。筋肉質の鈍足強打者に見慣れたアメリカ人にとって、スピード感溢れるプレースタイルに昔のベースボールを見出す。他方で日本人は、工業製品ではなく人材輸出の成功例として熱狂する。と言っても全10章のうちイチローについての記述は最初の2章とエピローグのみ。3章以降は野球が伝わった明治時代から松井秀喜まで日本野球を俯瞰する。団野村氏の苛烈な半生は見逃せない。2018/02/05
おもち
3
イチロー選手のことだけを語る本かと思いきや違いました。米国の人に日本の野球のことを理解させる本でした。日本における野球の発展の歴史や日本の社会の変遷などにまで触れていて、そこからつながるように日本人選手の基本的な考えや球団の姿勢が描かれていました。日米の文化の相違について考えさせられました。特に5章の亡命者野茂物語は面白かった。2013/03/23
takao
2
ふむ2023/11/09
はち
1
イチロー革命と言う題名だが、イチローだけではなく様々な人の事が書かれている。凄く詳細なところまで調べていてかつインタビューもされていて、とても感心するとともに面白い内容であった。元々アメリカで出版されたものであるので、どちらかというと大リーガー目線で書かれてはいるのは仕方ないところ。だか、色々な人たちの生い立ちや全然知らなかったことも沢山書かれているので、大変読み応えある本である。2020/02/21
イケタク
1
評価⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎メージャーリーグで年間最多安打記録を更新したイチローを中心に野茂や松井などメジャーで成功した選手達の素顔に迫る。
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- 和書
- 詳解材料力学演習 〈下〉