内容説明
脳の一部が機械になってしまう奇病、機械化汚染症候群(MPS)は社会を一変させた。機械化した部分を使ったMPSランニングと呼ばれる機能が、意思の伝達や金銭の授受など、罹患者相互におけるあらゆる情報の制御を、器具を使用することなく実現し、究極の情報化社会が訪れたのだ。しかし罹患することのなかった一部の人々は、情報を共有することができないため、社会から隔絶されることになり、世界は奇妙な歪みを見せはじめる。そして一人の青年が不可解な事件の渦中に…。新鋭が描きだす異形の世界。
著者等紹介
坂本康宏[サカモトヤスヒロ]
1968年愛媛県生まれ。1990年、愛媛大学農学部卒業。同年、愛媛県庁に就職。公務員生活のかたわら、小説を執筆し、2001年『歩兵型戦闘車両ダブルオー』で、第3回日本SF新人賞に佳作入選してデビュー
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感想・レビュー
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まつじん
2
新機械もしくは真機械で「シン・マシン」なのでしょうか、というような内容のSFです。 ものすごく未来で人間と機械が融和して新しい”生命”の誕生をめぐって戦っている…と思っていたら、実は・・・ という最後に大逆転みたいなありがちなストーリーですが、”生命とは一体何を持って生きていると定義するのか”という非常に哲学的な問題に切り込んで行きます。そのわりには非常に読みやすくアクションシーンもはらはらドキドキで結構気に入りました。2009/01/12
のりすけ
0
どっちかというと「稲妻6」の方が好き。これはこれで面白いし、次々現れる敵を退治していくたびにその力を得られるというチート能力は使い勝手がいいと思う。ただ、文章が…(苦笑)。ま、ノリで書ききったと思えば…ね。2017/01/09
武巳
0
コニュ症気味の脳の一部が機械になった世界も悪くないと思ってしまった。世界中の人間がインターネット様に繋がったらどうなるのか…ありそうで楽しみ2016/10/05
Riko
0
図書館で借りた2014/05/25
タケミチ
0
ロックマンみたいだなと思いました。二瓶勉の表紙絵がよく似合う。割と楽しんで読んだし、嫌いじゃない話なんだけど、あんまり巧くはないんで、もうちょいなんとかなんなかったのかなぁ。2014/02/22