ばかげた裁判に殺されかけた男―正義の国アメリカの司法制度が生んだ最悪の冤罪事件

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084729
  • NDC分類 327.953
  • Cコード C0098

内容説明

マイケル・パルデューは、父親が母親を撃ち殺したあと、家も職もなくひとりで生きていた。1973年5月21日、17歳のマイケルは車を窃盗。翌日、警察から電話で呼び出され出頭すると、なぜか殺人容疑をかけられる。警察の暴力的な取調べに屈し、3件もの殺人を“自白”させられたマイケルは、嘘で固められた杜撰な裁判で終身刑に処せられる。それから10年、刑務所で無気力に過ごすマイケルの前にベッキーという女性が現われ、彼の人生は動き始める。互いに強くひかれあい、ベッキーは週末ごとに面会に通い、5年後に結婚。弁護士を雇う金のないふたりは、裁判を闘うため独学で法律を勉強し、マイケルが41歳のときついに3件すべての無罪を勝ち取った。しかし裁判所は、冤罪をこうむらなければ生じなかった3度の脱獄とその際に犯した窃盗にスリー・ストライク法を適用して、仮釈放なしの終身刑を言い渡す。ふたりの闘いはいつまで続くのか?フランスの若手弁護士が膨大な裁判資料をもとに、民主主義国家アメリカの不条理な司法制度を告発し、マイケルとベッキーの苦悩と信念と深い絆を克明に描いた衝撃作。

著者等紹介

ルメール,トマ[ルメール,トマ][Lemaire,Thomas]
パリ弁護士会所属の弁護士。フランスのカーン記念館主催の弁論コンクールにて、マイケル・パルデュー事件を取り上げ1位を獲得

小野ゆり子[オノユリコ]
中央大学大学院仏文学専攻博士課程満期退学。パリ第8大学専門研究課程留学。文学博士。現在、いくつかの大学で講師を務めるかたわら、翻訳・著作に従事している
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