Hayakawa novels
さらば、ベルリン〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084422
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ついにジェイクはレーナと再会した。だが、戦争の爪痕はレーナを傷つけていた。戦火で子供を失い、ソ連兵にレイプされ、中絶手術まで経験したのだ。夫エーミールも行方不明だった。そんな彼女も、かつてと変わらぬ愛情を注ぐジェイクの援助で、立ち直りはじめる。一方、米軍兵士の死体の謎は、深まるばかりだった。死体は、なぜか大量の紙幣を身につけ、本来なら立ち入ることの出来ないソ連軍占領地区で発見された。しかも、事件を追及すべきアメリカ占領軍上層部は沈黙している。事件の裏には、何かがある。記者魂を燃やすジェイクは、元ベルリン警察の刑事と共に闇市場の探索を始める。やがて彼が真相に肉迫したとき、事件はその様相を一変し、巨大な歴史の歯車が回りはじめる…アメリカ探偵作家クラブ賞に輝いた著者が、綿密な取材と圧倒的な筆力で描く大型歴史ドラマ。映画化も決定した、話題作登場。

著者等紹介

キャノン,ジョゼフ[キャノン,ジョゼフ][Kanon,Joseph]
1997年に、原爆開発のためのマンハッタン計画を背景にしたサスペンス大作『ロス・アラモス運命の閃光』で作家デビューをはたした。それ以前には30年以上にわたって出版社に勤務し、編集や経営に携わっていた経歴をもつ。同書はアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞するなど、最高級の評価を得ることに成功した。1998年にはいわゆる「プラハの春」を題材にした『スパイにされたスパイ』を発表。第三作にあたる『さらば、ベルリン』は終戦直後のベルリンを見事に再現して絶讃され、スティーヴン・ソダーバーグと人気俳優ジョージ・クルーニーが映画化権を獲得している。ニューヨーク市在住

渋谷正子[シブヤマサコ]
1957年生、早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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