悩める狼男たち

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152083999
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

小学校の問題児ティモシーは、いつも突飛なものになりきってしまう。特に彼が狼男になっている時は警戒が必要だ。先生のたび重なる注意も聞かず、彼は女の子に噛みつき、学校は大パニックに…思いこみの激しい少年が引き起こす珍騒動を描く表題作。少年時代の記憶に捕われ、自分は幼児性愛者なのではないかと恐れる教育書の作家が、愛娘の教育に右往左往する姿が滑稽な「グリーンの本」。失業、破産、離婚と重なり自棄になったエディは、別れた妻の祖母から宝石箱を騙し取ろうと企み、家に行った。ところが老婆のとまらない思い出話を聞かされたあげく、一泊するはめに…思うように事が運ばずあせる男に意外な結末が待ちうける「ミセス・ボックス」。家族の人間関係のほころびを繕おうと奮闘する人人の姿が、皮肉な笑いを誘う。現代アメリカを代表する作家の粒ぞろいの9篇。

著者等紹介

シェイボン,マイケル[シェイボン,マイケル][Chabon,Michael]
アメリカのワシントンDC生まれ。ピッツバーグ大学を卒業後、カリフォルニア大学のライターズ・ワークショップに学ぶ。1988年に長篇『ピッツバーグの秘密の夏』で華々しいデビューを飾り、一躍アメリカ文学界の寵児となった。1991年に短篇集『モデル・ワールド』を発表。1995年の長篇『ワンダー・ボーイズ』は好評を博し、映画化された。2001年には長篇『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』でピュリッツァー賞を受賞

菊地よしみ[キクチヨシミ]
1951年生、東京大学文学部仏文科卒、英米仏文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魔魔男爵

1
9編収録の短編集だが、普通に面白いのはラストのホラーだけで、残りの8編は普通につまらないよくある文学である。夫婦の離婚の危機の話ばっかw。間違って買ったらラストの一編だけ読めばいいざんす。2009/09/29

うさ子

0
イラストが「ペギー・スー」シリーズと同じだったので手に取りました。 「暗黒製造工場で」が好きです。

夏みかん

0
ラストのホラー以外は、ちょっと残念な男性たちのとても残念なお話のオンパレード。マッチョではなく、無神経でもないナイーブな男性がどういう風に思考しているのかをそれなりには面白く読めたけど、好きにはなれなかった。同じナイーブでも穂村弘さんの自虐ネタとかはとても好きなのに。。やっぱり、ナイーブに見えても「根が狼」って感じが透けてみえるから嫌な気がするのかな。2020/04/09

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