内容説明
事件はカナダ北部の湖畔に臨む小さな町、マードックで起こった。2人のティーンエイジャーの少女が行方不明となり、警察の懸命な捜索でもまったく発見できないのだ。まもなく、少女たちが通っていた学校の教師が逮捕された。彼女たちが行方を絶った日、2人を車に乗せて帰るのが目撃されている。車の後部座席からは血痕も見つかった。少女たちの遺体が発見されないまま、教師は殺人罪で起訴された。若き弁護士クレインは、全国的に注目を浴びている少女失踪事件裁判の被告を弁護するために、はるばるトロントからやってきた。勝訴のためなら偽証も辞さない辣腕家で知られる彼は、さっそく町の古いホテルに投宿し、被告となった教師と接見する。殺人罪を立証する遺体が未発見なので、状勢は圧倒的に有利だ。だが、教師の様子はクレインを不安に陥れる。やがて、ホテルで公判の準備に明け暮れるクレインは、奇妙な現象に悩まされはじめた。鳴りやまない電話、囁く声、白い人影…。事件にも、どこか不可解なところがある。図書館で町の歴史を調べた彼は、そこで…。カナダで発表されるや絶賛され、英米をも席捲した注目作登場。
著者等紹介
パイパー,アンドリュー[Pyper,Andrew]
1968年カナダ、オンタリオ州ストラトフォード生まれ。ハイスクール卒業後、マクギル大学へ進むためケベック州モントリオールへ移る。同大学で英文学の修士号を取得。さらにトロントへ移って、法律を学び、弁護士資格を得る。1996年に短編集Kiss Meを発表。本書『ロスト・ガールズ』はカナダでは1999年に発表された長編デビュー作。カナダ推理作家協会賞の最優秀処女長篇賞を受賞し、ベストセラーの第1位となった。アメリカで映画化も予定されている。現在はトロントに在住し、長篇第2作の執筆を進めている
堀内静子[ホリウチシズコ]
明治学院大学大学院卒。英米文学翻訳家。訳書に『24人のビリー・ミリガン』ダニエル・キイス、『汚れた守護天使』リザ・コディ、『娘たちは消えた』フレデリック・ブッシュ、『ラム氏のたくらみ』キャリー・ブラウン(以上早川書房刊)他多数
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感想・レビュー
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