内容説明
ニューヨークの精神科医である私のもとを、サイコパス的な傾向を色濃く見せる、デヴォンという青年が訪れた。診療にとりかかった私は、やがて驚くべき事実を知ることになる。彼がセラピーの最中に告白した血なまぐさい性的殺人妄想を、マンハッタンを徘徊する連続殺人鬼“ソーダ・ポップ・スラッシャー”が実際に再現したのだ。デヴォンがそれを話したのは事件報道の前。ということは、彼がソーダ・ポップ・スラッシャーなのか!?だが、私には精神科医としての神聖な守秘義務がある。警察にデヴォンを告発するわけにはいかない。板挟みになって苦しむ私を嘲笑うかのように、サイコパス・デヴォンは狂暴な牙を剥き出し、ストーカーとなって私の子供たちや恋人をつけ狙いはじめた…「現実と化した『羊たちの沈黙』」として全米読者に衝撃を与えた、事件当事者の精神科医が綴る心理ノンフィクション。
目次
高潮
運命の出会い
怯え
夜の声
古い映画
落ち葉
うしろから数を数える
無気味な感じ
生と死のチャレンジ
歪んだ誓い
募る恐怖
ずたずたの記憶
震えの割れ目
警察訪問
動転
酷似
暗い地の底
恐怖がいおおあいのディレンマ
容疑者
さらなるゲーム
つけまわされて
長い夜ふたたび
せまい入口
もうひとつの突然の死
誘拐
対決
著者等紹介
オブラー,マーティン[Obler,Martin]
医学博士。20年ほど個人開業をしてきたセラピストであり、ニューヨークのブルックリン・カレッジで教鞭を執る心理学の教授。『オブラー博士の危険な患者―サイコパスに狙われた精神科医の手記』のほかに、ニューヨーク市警の多重人格の女性警官を治療した経緯をまとめた『MOIRA』(1993)という著書がある。NY市警のコンサルタントをつとめ、新聞・テレビなどマスコミへの登場も多い
クラビン,トマス[Clavin,Thomas]
ジャーナリスト。1984年から『ニューヨーク・タイムズ』の記者をつとめ、ほかにも数々の全国紙に寄稿する
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感想・レビュー
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