内容説明
私たちの身体と心をつくる「体内時計」の秘密!ものを感じ、意識し、覚える―脳の研究が進むにつれ、これらの活動のメカニズムが明らかになってきた。そこで大きな役割を果たしているのが、たくさんの「体内時計」。さまざまなリズムで時を刻むこれらの時計の起源は、生命が誕生した数十億年前にまでさかのぼることができる。すでに死滅した種のために設計された時計に動かされる私たちの脳は、何を考え、何を目指すのか?世界的に著名な分子生物学者が、最新の研究成果を紹介しながら、鋭くも温かい洞察で現代科学の進むべき道を照らしだす記念碑的傑作。
目次
第1章 感覚―発生時計と脳の時計
第2章 意識―「いま」とはいったい、いつなのか
第3章 記憶と無意識―ヒトを科学に駆り立てるもの
第4章 侵略の恐怖―微生物との戦い
第5章 暴動の恐怖―がんとの戦い
第6章 死の恐怖―生の有限性を見つめる
付録 人道的な医療科学のための覚書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夏みかん
1
少し古い本なので「最先端」ではなくなってしまったかもだけど、それほど古びている訳でもなく、興味深い話題ばかりで面白かったのでじっくり読んだ。2023/09/30
おだまん
1
体内時計の話と思えば、内容はそんなに難しくなく、もっと壮大な「いのちのいとなみ」を作者の人生観を織りまぜながらテーマにした話でした。「科学至上主義」を夢見たころの倍の年をとって見えてきた限界、生き方の転換を考えさせられます。2008/01/31
基埜
0
医学の進歩とは何なのかを考えさせられる本。人々が死を受け入れ、よりよい人生を送るために、科学は何ができるのか。2022/09/14
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- 和書
- 信州上田騒動右物語




