内容説明
平凡な会社員だったぼくは、タイラーという奇妙な男と出会う。意気投合したぼくらは過激な悪戯を繰り返し、ストリートファイトの愛好会ファイト・クラブを創設したのをきっかけに果てしなくエスカレートする暴力の渦に巻き込まれていった…。期待の新鋭が現代のヴァイオレンスを描く衝撃のデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
15
久々に映画を観たら原作が気になり読了。案外映画が原作に忠実で(展開とかが)そのまんまでびっくり。映画の印象というか影響が強いせいでもうあの三人しか浮かばない…(ボブなんかも)。違いと言えば原作では映画よりもマーラの役割が大きく、原作のラストは映画版よりもまだ続いてるといった感じかな。原作の最後をぶった切ったようななんとなく壮大な映画版ラストより、オープニングと同じように椅子に座った主人公で終わる?という原作のが好みかも。2019/10/25
ぬぬよよ
11
昔映画を観た覚えがあるんですが内容覚えていませんでした。ぶっ飛び作品です。2019/10/09
かっぱ
3
いや、こういう本だとは思わなかった。これ、ディックですか?あ、むしろ、(火星でない方の)バロウズか?という感じが。マッチョイズムと世間への絶望にあふれる序盤から、急激にすべてがエスカレートする中盤、で、いきなり雲行きが怪しくなるその後の展開。頭クラクラになるので、そういうの好きな人にはお奨め。 ファイト・クラブといえば、今や某誌編集長であらせられる編集者の生の方が先に浮かぶという本だけど、ある面なるほどなぁ、であった。2022/09/08
えふのらん
2
僕の嘆きもタイラーのバイタリティも90年代の安定した環境があったからこそあり得たんだろうな……今となってはただただ羨ましい。もう物質文明への逆張りや生老病死からの隔離を嘆くなんてこともできない世の中になってしまった。たぶん、今を生きる人にはブランドへの嫌悪と資本主義への怒りが両立することも、理解できない。(これがDQN小説に見えるのはそういうことなんだよね)2022/05/25
mare
2
最高。池田訳に安心感をもってして入り込もうとしたら、なんとまあ独特の流れ。映画をみてなかったら戸惑ったかも。でも好きだ。ひきこまれる。ちなみに原作が作者デビュー作ということにも衝撃。そしてフィンチャー監督の再現力に唸る。いやあ良い!これほしい。2014/07/30
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