内容説明
本書では第二次世界大戦中のイギリス情報部での活動に始まって、戦後も引き継がれる秘密のスパイ行為、キム・フィルビーとの関係、国際政治の舞台での発言、小説とその映画化、第三、第四の女性との関係、家庭の破綻、カトリック信仰の問題などとグリーンの文学との深い関係が追究される。作品でいうと『権力と栄光』から遺作『最後の言葉』までを扱う。
目次
第13章 境界域を超えて
第14章 破綻
第15章 トップ・シークレット
第16章 邪魔者は殺せ
第17章 未発見の国
第18章 第三の女
第19章 赤の脅威
第20章 道化じみた気質
第21章 実を言うと
第22章 鉄道の怪物、もしくはブライトン再訪
第23章 あそこを訪ねて