内容説明
探偵事務所のドアをあけた女は、ジョー・ヴェニスの名前を確認すると「地獄からの召喚状よ、この下司野郎！」と言いざま拳銃をぶっ放した。見ず知らずの女はなぜヴェニスを殺そうとしたのか？―八百万の生きざま、死にざまがあるニューヨーク、プロに徹した私立探偵ジョー・ヴェニス、颯爽と登場。街を知悉し、ジャズとミステリをこよなく愛する作者の処女小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
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翻訳ではよくお目にかかる名前ですが、ご自分でも作品を書かれていたんですね。ホックやブロックが讃辞を寄せているなんて、最初に何語で書かれたのか気になります。第１篇のつかみから引き込まれて、心はまだ見ぬマンハッタンに飛んでしまいました。読んでいてなんとなく犯人の見当がつきやすい気がして、ワッピーには優しい(≠易しい）ミステリでした。2011/12/18
