内容説明
スイスの保険調査員ペーター・ロッスリはサルティーヌに同行してパリのレストラン巡り。次から次に出てくる料理とワインに胃の休まる暇もない。取材先のレストラン〈フロリレージュ〉で酷評されるのを恐れた店主からとっておきのコニャック〈ドリュモン〉を贈られる。ところがそれを飲んだサルティーヌ七転八倒のすえ死に至ってしまう。コニャックのなかから毒物が検出され保険調査員ロッスリは急遽コニャック地方の名門メーカードリュモン社へ調査に出向くことになった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩也
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高級コニャックに混入された薬物によって、毒舌グルメ評論家が錯乱の上死亡した。偶然その場に居合わせた保険調査員ロッスリは、酒造メーカーに調査に向かった。高級酒は厳重に管理されており、異物の混入は困難。動機を持つ者も内部にはいないように思われたが。薬物混入のトリックを解明する物語ではなく、警備システムを何とかする話だったので拍子抜け。主人公が早い段階で容疑者を確定してしまい、あとは動機を探っていくだけ。「美食ミステリ」と銘打っているが、別にコニャックじゃなくても良かったよねワインでもブランデーでもと思えた。2012/01/20
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