内容説明
ドイツ落下傘部隊の勇士、あのシュタイナ中佐が実は生きていた。チャーチル首相誘拐の密命を帯びてイギリスに潜入、奮戦もむなしく戦死したと思われていたシュタイナ中佐。彼は、一命をとりとめ、ロンドンで幽閉中の身だった。それを知った親衛隊長官ヒムラーは、彼をドイツに連れ戻し、英雄として処遇するよう親衛隊情報機関のシェレンベルク少将に命ずる。からくもイギリスを脱出したIRAのデヴリンも加わり、シュタイナ救出作戦は開始された。だが、イギリスでは特殊作戦執行部のマンロゥ准将がデヴリンらの到着を手ぐすね引いて待ち受けていたのだ。はたして鷲は再び飛び立つことができるのか?ヒギンズの長篇50作目を記念して、冒険小説史上に燦然と輝く名作『鷲は舞い降りた』の続篇ついに登場。話題の英米ベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
undine
2
30数年前に前作とともに一気に読んだ記憶。前作で死んだと思われた主人公が実は生きて囚われており、彼を救出する作戦に胸が躍る。前作の登場人物に思い入れがあれば楽しめる。
abk1
1
30年前に読んだ作の続編。男らしいドイツ兵が何人も描かれていた「鷲は舞い降りた」は傑作だったなぁ。2016/07/15
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
1
あのシュタイナ中佐が生きていた!?「鷲は舞い降りた」の続編。前作から比べると盛り上がりにかけたのが残念。やはりデヴリンの活躍が描かれてはいても、シュタイナ中佐の見せ場がなかったのが一因でしょうか。とはいえこの作家さんが描く人物像は決して嫌いではありません。この話とは別に今回登場したヴァルター・シェレンベルクやドゥーガル・マンロゥ准将とその部下が登場する話が他にあるようなので、そちらも読んでみたいと思いました。★★★★2009/11/06