Hayakawa novels<br> 影の巡礼者

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Hayakawa novels
影の巡礼者

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  • サイズ B6判/ページ数 421p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784152077325
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

陰謀と紛争のただなかに、常に英国情報部の男たちはいた。ソ連への抵抗に燃えるラトヴィアに、共産党支配下のポーランドに、テロが炸烈するベイルートに、クメール・ルージュの虐殺が続くカンボジアに―。東西新時代を迎えた今、引退した冷戦の老戦士ジョージ・スマイリーと新人研修所チーフのネッドが語る、情報部の知られざる闘いの年代記。エスピオナージュの第一人者が、オールスター・キャストで華やかに自らのヒーローを送る、最新傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

97
ジョージ・スマイリー再び!スマイリー三部作以来の登場である。冷戦を回顧するこの物語にはとにかく様々なスパイや諜報の世界に携わった者の姿がある。因みに本書はグラスノスチの時代に書かれている。つまりソ連が西側に歩み寄った時代だ。本書における作者の世の中を見る目は冷徹だが、それを証明するかのように30年以上経った今、当の旧ソ連、ロシアがウクライナに侵攻して今なお戦争は続いている事実を考えると作者の先見の明を褒めたたえるべきなのか、それともロシアの変わらぬ愚かさを嘆くべきなのか。なんとも遣る瀬無い読後感であった。2023/08/20

キミ兄

5
ロシアハウスのエージェントであったネッドのスパイ履歴。なるほど、こういうアプローチがあったのかという感じ。あのベルリンの壁を挟んだ戦いからどうやって小説の世界を動かしていくのかという疑問に答える一つの答え。負け犬っぽかったネッドにもちゃんと人生があった。☆☆☆。2021/10/14

夏子

3
諜報員ネッドのスパイ人生の思いで話。色々なエピソードが語られていてとても面白い。スマイリーや他のシリーズに登場した人達も少し出てくるのがなんだか嬉しい。2014/07/21

うめ

1
主人公ネッドが自らのスパイ人生を回想する話です。オムニバス形式で、新人時代から引退間近までで印象的な任務のいくつかを語ります。任務についてと言っても、単に経過を語るのではなく、関わった人物中心に語られるので色々な人が出てきて、どの話も読みごたえがありました。特に、新人時代の話が印象に残りました。ただ、理解のあいまいな言葉などは調べながら読みましたが、まだ意味が掴めてないなぁと感じるところも残っており、またいつか読み直したいなと思います。2019/11/17

冬薔薇

1
エージェントと仮初めのパートナーとなるサーカス部員たち、彼ら指導員となる研修所の責任者ネッドの苦悩大き闘いの数々のエピソードの回想記。経験豊かな伝説のスマイリー講師の言葉から始まる短編集の様で充実している。フルーインの愛を失った告白には泣ける。ロシアハウスはまだ未読だった、次回に。2018/10/20

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