朝日新書<br> なぜ今、労働組合なのか―働く場所を整えるために必要なこと

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朝日新書
なぜ今、労働組合なのか―働く場所を整えるために必要なこと

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022952998
  • NDC分類 366.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報

2024年春闘の賃上げ率は5%台で33年ぶりの高水準となった。だが、広がる格差や実質賃金に追いつかない賃上げなど課題は山積。若い世代や非正規雇用など労働組合とつながらない人も多い。一方、欧米では労組回帰の動きもある。働く環境をよくするために今、労組に何ができるのか。働き手、労働組合、政治のかかわりにも踏み込んだ意欲作!

内容説明

先の見通せない時代、労働組合にできることは何か。働き手を守るための社会的機能とは?2024年の春闘では賃上げ率が5%台と33年ぶりの高水準となった。「古い枠組み」と思われがちな労働組合だが、歴史的ベアに加え、「カスハラ対策」など新たな政策を生み出す力が注目されている。本来、経営者に対して弱い立場におかれる働き手が、対等な立場で賃金や働く場所のルールを議論できる仕組みが労働組合だ。だが、活動を知らない世代が増え、働き方が多様化する時代、労組とつながらない人たちは少なくない。格差拡大の今、産業の環境変化に対応できる人材育成の仕組みや、雇用のセーフティーネット構築など労組が取り組むべき課題は多い。

目次

1 日本編―現場から(職場の働きやすさをつくる―「カスハラ」の舞台裏;フリーランス・雇用されない働き方―成長産業や人手不足なのに賃金が上がらない;「職場をカスタマイズする方法」―メディアパーソナリティー小島慶子さんの場合;中小の春闘―変化のうねりは鳥取から)
2 日本編―政策提言(「官製春闘」の実態―最大の賃上げ策は労組を増やすこと?;リスキリング―スウェーデンの労使が作った枠組み;ワークルール―学校教育で広がらない「働く上での基本ルール」;外国人の相談窓口―NPOと地方連合の連携;働く人の視点を政治に生かすためには;労働組合のこれから)
3 日本編―労働組合の可能性(領域を広げる―組合員以外のために何ができるのか;労働組合を改革する;NPOとつながる意味;社会でも支えるという発想)
4 米国編―現場から(サンダース委員会―「企業の強欲とたたかう」;中間層をつくるために;ボトムアップからの改革は?―全米自動車労働組合(UAW)の変化
伝統的労組の変化―シカゴ教職員組合の「歴史的」転換点
新しい「労組」の誕生―グーグルで始まった社会運動)

著者等紹介

藤崎麻里[フジサキマリ]
1979年生まれ。朝日新聞記者。経済部、政治部などを経て、GLOBE編集部。経済部では経済産業省、エネルギー、金融、IT、総務省、連合など労働分野を担当した。一橋大学大学院社会学研究科ならでにロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)大学院国際関係学科で修士課程を修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どら猫さとっち

10
今、何故労働組合なのか。人間らしい労働をするには、この組合が必要だ。そう思わせる一冊。特にエッセンシャルワーカーの風当たりは、かなり厳しい。働きやすい環境とは何か、追求し続ける姿勢が本書に伺える。今は労働組合が機能してないような状況にある。本書がその突破口になることを願いたい。2025/04/13

awe

6
朝日新聞の連載をまとめたもの。読んでいて興味深い点をいくつか。◆まずはリスキリングと労組について。スウェーデンの事例をもとに、非正規労働者等労働市場で弱い立場に置かれた労働者の安定雇用と賃金上昇のために労組がリスキリング事業を行うことを提唱している。氷河期世代へのリスキリング支援とかは現在政府も打ち出しているが、労組がその主体となる主張は目新しいなと思った。要は、労働移動の円滑化(とその結果の一つとしての産業構造の転換促進)や個々の労働者のキャリアップのためのリスキリングというよりは、安定雇用・雇用維持2025/09/27

カモメ

5
週休二日、育児休業制度の導入、など労働組合の交渉により成果を享受してきた。その他カスハラを問題化したのも労働組合であり、UAゼンセンが初めて悪質クレームに関するアンケートを行い、実態を明らかにしたことが転換点となった。フリーランスの待遇については米国のアニメーション・ギルドのように産業別労働組合により交渉力を高めることが提案される。また労働組合のある方が賃上げの額の率とも非常に高いそう。産業別労働組合がリスキリングの機能を担いワークルールの講義などを実施し同じ産業における転職を容易にしているのは興味深い。2025/09/08

乱読家 護る会支持!

5
弱者である労働者の生活を守るのか労働組合であり、本来の役割にたち戻って活動をしてくれれば「労働組合の出番!」なのだろう。 しかし、現在の労働組合を見れば、とてもそのような活躍をするとは、とても思えない。上部団体や関連団体のポストや、地方議員のポストなどが欲しくて、労働組合にしがみついている高齢の組合役員。 政治的影響力が弱く、組合員の声を国政に届けているようには思えない連合。 個人主観の行き過ぎ、所属する企業の発展よりは転職を含めたキャリアアップを目指す中堅若手社員。 なので労働組合に期待するのは難しい。2025/03/24

ぽん

3
ジャーナリズムの本としてまとまってはいるけれど、目を瞠る程の事実発見はないかも。あれかな、新しい動きを取り上げるのはいいけれど、既存の労組とうまく接続しないというか、言うて数で見れば大多数の人が所属している労組はアップデートされてないでしょ、これだと今の労組の全体像を描けてる気が全然しないってところだったりするかな。2025/10/19

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