内容説明
現代の気鋭作家たちの新たなストーリーに乗って、フィリップ・マーロウの心と時代が躍動する。画期的な試みで誕生した記念アンソロジー。レイモンド・チャンドラー生誕百年記念出版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
10
1990年に刊行された、チャンドラー生誕100年を記念するアンソロジーの第2弾。ⅠとⅡを合わせて23名の作家がフィリップ・マーロウの物語を描き、最後はチャンドラー自身の手による『マーロウ最後の事件』で締め括られる。名前を知っている作家はチャンドラーを除けば"Ⅰ"に収録されているサラ・パレッキーただ1名だけではあったが、さすがチャンドラーをリスペクトする作家たち、どの作品も楽しめた。30年ぶりくらいの再読ではあったが、これを機に私自身、またチャンドラーにハマりそうな気もする。やはり素晴らしい作家だ。 2022/08/06
takeakisky
1
なんだか読まないと気が済まないので、結局2冊目も購入する。ジェイムズ・グレイディが書いているということもある。ちょっと好きなライター。スチュアート・カミンスキ、本篇もまづまづだがコメントが良い。ホックやエド・ゴーマン、またキャンベルにしても読んでる一線級の物語作家のものは、良くも悪くも自分のスタイルがありすぎる。最後の一篇は、他の本で読む。これにてチャンドラーじゃないマーロウ行脚終了。2024/01/14