感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
71
人は自分が受けた痛みや心の傷に耐えられない。だからこそ、感情や感覚を麻痺したり、辛いことを引き受ける人格を自分の中に作ったり、後に心の中で事実の修正や捏造を行うことで生きるため、心を守ろうとする。況してや、自分のことでも精一杯なのに他人に共感しすぎていたら、自己と他者の境は無くなり、心は壊れてしまう。そう、考えると正気を保っているウィルはハンニバルの興味を大いに引いただろう。しかし、ウィルの語るホッブスの娘のことやラボ組の登場に壮絶なストーリー展開となったドラマと比べてしまって泣き笑い状態になるわ・・・。2015/10/20
がんもどき
10
上下巻分冊のもの上巻をを読んだが、読書メーターになかったのでこちらを。文章のテンポが遅いのと事件のB級感で読むのに手間取った。噛みつき魔と名付けられた事件の犯人は自分の感情を抑えられない点でレクター博士ほどじゃないなと感じる。噛みつき魔がタトラー紙の記者を殺したところで下巻へ。2022/12/29
長谷川弾
0
猟奇2018/05/12
-
- 和書
- 楽観論 新潮新書