ハヤカワ・ノンフィクション 大西洋戦争 〈上〉 - １９３９～４２年、絶頂期のドイツ海軍

レオンス・ペイヤール/長塚隆二

早川書房（1981/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 354p
• 商品コード 9784152051677
• NDC分類 953

感想・レビュー

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[印度 洋一郎]

第二次大戦の海戦に著作の多いフランスの作家による大西洋の戦いの記録。ヨーロッパ戦線での海の戦いとは、英米に比べて海軍力の弱体なドイツが、アメリカからイギリスやソ連への支援物資を運ぶ輸送船団を攻撃して兵糧攻めにする通商破壊戦に他ならない。ドイツは当初戦艦や巡洋艦のような大型艦まで動員して大西洋に繰り出すが、やはり効率が悪く、最終的には秘匿性の高い潜水艦の独壇場へとなっていく。著者は独潜水艦艦隊司令(後に海軍司令長官)のデーニッツにも取材し、その書簡を随所に引用しているので、その見解が全体的に色濃いという印象

2024/02/03