出版社内容情報
一清道人、高廉の幻術を破り勝利をもたらす。
「ふふふ、そうよ、今夜がお前の最期よ。暗雲よ散れ、風よ砂塵を吹き飛ばせ」
梁山泊軍に協力することになった登州軍馬提轄の孫立は、応援すると偽って祝家荘に入り、解珍と解宝に城門を開かせる。祝家荘は滅びた。
しばらくして、柴進の家に逗留していた鉄牛は、柴進のおじを袋叩きにして死に追いやった殷天錫をなぐり殺してしまった。
殷天錫は高俅のいとこ・高廉の義弟だった。高廉は柴進を捕らえ、死刑にしようとする。
梁山泊軍は柴進を救出すべく高唐州に向かったが、高廉の妖術に苦戦する一方だった。
目次:
第21章 祝家荘落ちる
第22章 柴進受難
第23章 梁山泊出陣
第24章 一清道人
第25章 高廉の最期
第26章 官軍梁山泊に向かう
水滸外伝 混世魔王樊瑞の巻
付録
水滸伝関連地図
水滸伝ビジュアル 晁蓋の子孫が住む村と黄泥岡を訪ねて 文・後閑英雄 写真・浦充伸
豪傑たちのさまざまな姿――水滸伝・三国志演義そして西遊記 雑喉潤(名古屋芸術大学短期大学部名誉教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
21
柴進の伯父が袋叩きに遭い亡くなる。鉄牛は下手人の頭を叩き殺すが、高廉の弟だった。柴進を救出すべく出陣した梁山泊軍だったが、高廉の幻術に惑わされ苦戦する。仙人の下で修行していた一清道人を呼び戻し、高廉の術を破り、殺害する。官軍が出動することになった。将軍・呼延灼に散々苦しめられるが、これを撃退し、副将2人を梁山泊に取り込むことができた。 外伝として樊瑞の梁山泊入りの物語がついている。2010/10/16
gtn
13
絶対的権力は絶対に腐敗する。宋国がその典型。だが、権力に与する者の中にも、世を憂える者がある。彭玘然り、轟天雷然り。心ある者は、善の集まりに吸い寄せられていく。2023/09/08
ヤギ郎
11
前巻に続き、祝家荘での戦い。妖術や大砲が戦で使われるようになり、戦術の幅が広がる。統治者(領主など)に不満を覚える英雄たちが、自然と梁山泊に集まる。2021/08/06
白義
4
高廉と一清道人の伝奇バトルが面白い。鉄牛のミスから痛々しい柴進の拷問から戦いへの流れ、テンポがよくて物語の編集力が高く感じる。水滸外伝もやはり伝奇、妖術バトルでいかに地方の勇士たちを梁山泊が取り入れていったかの姿も描かれている。一丈青は原典ではあまり活躍していないと聞いたが、美人武将の活躍はやはり熱いなあ2012/11/03
hibimoriSitaro
1
再読。2002年7月初版。梁山泊うごいて死者多数,かなり消耗している。近代火砲登場。「これは高俅の私兵でござる」にはおれもシビれた。2016/02/17
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