日本 権力構造の謎〈下〉

ウォルフレン，カレル・ヴァン【著】〈Ｗｏｌｆｅｒｅｎ，Ｋａｒｅｌ ｖａｎ〉/篠原 勝【訳】

早川書房（1990/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 394p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784152034489
• NDC分類 302.1
• Cコード C0098

内容説明

政治、ビジネス、警察、教育等あらゆる側面から徹底的に日本を分析。在日２８年の俊英ジャーナリストならではの切り口と深い洞察で日本社会の深層をえぐる。

目次

９章　リアリティの管理
１０章　文化にかこつけた権力
１１章　宗教としての〈システム〉
１２章　支配する権利
１３章　儀式とおどし
１４章　支配力強化の一世紀
１５章　不死鳥の国
１６章　世界にあって世界に属さず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[jackbdc]

(上巻に続き)考えたこと、3.政治:野党がだらしないから政治が良くならないという言説があるが、実際は国民が政治による問題解決を求めておらず、結果としてまともな野党の育成を拒否しているのでは？、4.癒着:隣人を大切に関係性を良好にするのが良く生きるための知恵(光)だとすると癒着は陰か。5.道徳と法:法令さえ守ればよいという価値観は良いとは思えない。6.日本的価値観:グローバル化が進展し西欧的価値観の受容が続く流れとなるが、筆者が欠点と論じた民主主義や論理性を絶対視しない価値観こそ誇るべきものではないか？

2021/02/06