内容説明
政治経済学、都市計画、予防医学における先駆者であり、DNAの発見、血液銀行、経口避妊薬の発明開発でも名を知られ、ローズベルト、ケネディーなど6人の大統領をはじめ、30人のノーベル賞受賞者、さらには作家(トマス・ウルフ、ノーマン・メイラー)、詩人(T.S.エリオット)、音楽家(コール・ポーター)、俳優(ジャック・レモン、ピーター・セラーズ)にいたるまで、ありとあらゆる分野に数多くの優秀な人材を送りだす、アメリカ最古の大学ハーバード。17世紀半ばに創立され、南北戦争まではボストンの上流階級にマナーを教える一学園にすぎなかったこの大学が、いかにしてアメリカで最も権威のある高等教育機関となりえたのか。この100年間に学長の座につき、今日のハーバードを築きあげた5人の人物―チャールズ・エリオット、ローレンス・ローエル、ジェイムズ・コーナント、ネイサン・ヒュージー、デリク・ボック―に光をあて、この個性豊かな学長たちの業績、思想、時代との関わりを浮き彫りにしながら、つねにアメリカをリードし、アメリカそのものとまで言われるようになったハーバードの測り知れない力の秘密に鋭く迫る大作。
目次
序章 考える人と行動する人
第1章 大地と種子
第2章 偉大な同化主義者
第3章 ドーチェスター生まれの“チップス先生”
第4章 コーナント氏戦場へ行く
第5章 “レッドブック”と赤の恐怖
第6章 アップルトン生まれの司教
第7章 嵐の申し子たち
第8章 デリク・ボックの教育
第9章 整合性を求めて