内容説明
夏の初めの昼下り、西新宿のはずれにある自分の事務所を出て、豊島区目白の依頼人の邸宅へブルーバードを走らせた私は、不運にも誘拐事件に巻きこまれてしまった…。1988年4月、本格的な長篇ハードボイルド『そして夜は甦る』でデビューし、42歳の大型新人と評判になった著者が大きな期待と注目のなか、私立探偵沢崎を窮地に追い込んでサスペンスを盛り上げる長篇第2作をついに発表。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
285
以前、文庫で読んでいたのだが、機会があってデビュー作から順に読んでいる関係での再読。アメリカのハードボイルド探偵を思わせる沢崎のセリフのみならず、フーダニットのラスト、二転三転が小気味よい。再読だったのに、あらすじをすっかり忘れて夢中で読んだ、自分をほめてやりたい(笑)2017/11/10
ゆみねこ
95
二段組、273ページを一気に読了。バイオリンのレッスンに向かっていた9才の少女が誘拐され、遺体で発見された。身代金の運搬役を依頼され事件に関わった沢崎。誰が少女を殺したのか?最後まで真犯人がわからず面白く読みました。第102回直木賞受賞作。2019/07/12
パフちゃん@かのん変更
70
第102回直木賞受賞作。読んだ覚えがあると思ったら、1年ほど前に文庫本で読んだ話でした。主人公の探偵と警察官とのやり取りがなんだか翻訳小説のような印象を受ける。1年ほど前に読んだ作品なのに、読んだことははっきり覚えているのに、誰が犯人かもその動機も結末も覚えていないからしっかり最後まで読んでしまった。ああ、そうだった。大きなどんでん返しがあり面白かったのだった。でも、忘れていたから、何度でも楽しめます。2017/02/19
背古巣
37
三十年前に刊行された作品。読んでいて、そんなに時代が離れているとは感じませんでした。唯一、連絡のために公衆電を探したり使ったりするところでしょうか?自分が乗っている車の車種をやたら連呼する点にはちょっと閉口しましたが…。何を書いてもネタバレになりそうでまともなレビューが書けません。でも、面白かったです(^o^)。2019/02/09
detu
31
初読み作家、原りょう。完璧なハードボイルドサスペンス。チャンドラーに心酔されておられるとか。出した五冊すべて探偵沢崎シリーズらしい。テンポもいいし、ニヒルな探偵のシビアなセリフも悪くない。警察を手玉にとるところも面白い。二転三転はミステリーの常套、素直に終わるとはとても思えず最終的な落ちを読んでいる途中から何となく想像してしまった。結果は当たらずとも遠からず。フィリップマーロウもこんな感じなのかな。チャンドラーも読んでみるか。三十年前発行の単行本は二段組で恐ろしく小さなフォントにいささか苦労しました。2019/09/09




