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内容説明
僕が覗きつづけたファインダーの中を、実に多くの人びとがみなそれぞれの思いと哀しみを抱いて風のように通りすぎていった。国境の海で夫を失った若い妻、嫁とのおりあいが悪いと言って涙をぬぐった北の島のおばあちゃん、ソーラン節を歌いながら鮭を獲っていたエスキモーの人たち。そして、私が死ねばすべてが終わりさ、とつぶやいたヤーガン族最後の生き残りのローサ婆さん。目をつぶるとその一人一人の顔が次から次へと浮かんでくる。
目次
プロローグ 嵐の海、ケープ・ホーン
ジョンとの約束
テレビ・ニュースで右往左往
サーカス小屋の火事
夕張炭鉱の惨事
知床に生きる
陳情
北海のレポ船を追う
魔のマゼラン海峡を行く
大草原の少女みゆきちゃん
童は見たり
エピローグ さよなら、青函連絡船
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- 和書
- なぞなぞ 安野光雅の絵本
