感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
@を
0
1962年レイチェル・カーソン『沈黙の春』の4年後の出版で、それに対する批判的アンサーが為されている(農薬被害の誇張、捕食者による害虫駆除の単純化)。さらに一年後には月面着陸を控えているのだが、宇宙開発に比べて生物学領野への資金があまりに少ないことに怒り、足元を見よと全編を通して警告を発する。「役に立つ/立たない」とは一線を画し、非人間界への(無目的な?)省察を促す最終章「自然は必要か?」は今なお意義あるかと思う。――もちろん、メインの昆虫の生態学は読んでいて楽しい。2016/10/01
c3po2006
0
★★★2020/03/24