感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
66
【奇妙な味海外読書会イベント】不思議と人間以外を主人公にした作品に惹かれる。骨身に染み渡る嫌な鳴き声で、嵐の到来を漁師に告げる不細工な猫「マドモアゼル・キキ」新型鼠取り器の実演用マウス・相棒のジョージには『グリーン・マイル』のミスター・ジングルスが浮かぶ。個人的な好みは、20作品中で珍しくハッピーエンドの「ガヴィン・オーリアリ」主人公は若くて、大胆で、活動的な、とてもハンサムな【蚤(ノミ)】映画で見た女優に身を焦がし、3000マイルの旅の末ハリウッドへ辿り着き、憧れの女優との共演を果たし一躍スターに!→2015/04/19
shiaruvy
3
【1991.03.15 改訂第四版】 早川さんの異色作家短篇集は全部持っていたはずだが...。 《備忘録》段ボール内を捜索し登録のこと2017/08/29
nightowl
2
表題作がよく分からなかった。ノミの話、猫の話などの奇妙譚と「クリスマスに帰る」「雨の土曜日」などのヒッチコック風のものをごたまぜにしつつ、陰鬱な雰囲気で統一感を出している。一番は物語後の嫌な予感を感じずにはいられない「少女」。
竜王五代の人
1
読んだのは1991年発行の改訂第四版。「サタイア(皮肉)とファンタジーの作家」という評価はぴったりである。星新一が「進化した猿たち」で紹介していたアメリカの一コマ漫画のような短編小説集で、特に冒頭の「夢判断」は精神科医カウンセリングもののよう。2020/10/31