感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
87
読書に目覚めたときに名作傑作と言われる作品を乱読していて、その中でも印象深かったこの短編集を再読。ブラックで後味の悪く意地悪なのだが、卓越した小説技法と読ませ方というものに意識を向けるきっかけになった。仄めかし、ミスリーディング、驚かせる・ゾッとさせるオチのための緻密な構成など、訳者解説にあるが、短編小説の王道であり、それらを意識してないとあまりおもしろくないとあり、非常に納得。オススメ。まあ小説好きで未読の人はいないと思うのだが。個人的には字の小ささに閉口。視力低下と加齢もあり文庫を手に入れようと思う。2019/04/27
shiaruvy
9
△本棚捜索後詳細記入 初読時に痺れたお宝本!この本でシリーズにのめり込み当時発売されていた旧版は買い損ねが数冊あるが,新版出たときは全部揃えた。短篇好きにはこの新旧シリーズ作家とサキは鉄板なり。2017/12/29
Mana
3
米澤穂信さんの儚い羊たちの祝宴に出てくるアミルスタン羊の原本ということで読んでみた。アミルスタン羊の出てくる特別料理はそんなに露骨にネタバレはしていないので、さらっと読んだだけだと気が付かずに読み終えてしまうかもしれないと思った。裏を知ってるとちょっと物足りなくて、多分何も知らずに読めばひょっとしたらっていう不気味さがあったと思うのでちょっと残念だった。全体的にミステリー色は薄いと思う。それこそ儚い羊たちの祝宴みたいな人の悪意が底にある不気味さが漂う小説集だった。2015/02/09
アールグレイ
2
・特別料理・お先棒かつぎ・クリスマスイヴの凶事・アプルビー氏の乱れなき世界・好敵手・君にそっくり・壁をへだてた目撃者・パーティーの夜・専用列車・決断の時最後がぞくっとしますねえ。原本で読んでみたい作品2014/07/02
エズミ
0
アミルスタン羊マジうめえ2008/05/27