出版社内容情報
寝室には入るな――ギャリック家の主人に忠告されたハウスメイドのミリー。彼女は寝室から女性の嗚咽が聞こえることに気づき……
【目次】
内容説明
ギャリック家のハウスメイドとして雇われたミリー。この家で働くには、守らなければならないルールがあると雇い主のダグラスから告げられる。何があってもゲストルームには入らないこと。そこでは病気の妻ウェンディが静養をしているという。ある日、ミリーは異様な量の血にまみれたガウンを見つけ…。閉ざされた部屋の中の秘密が明かされたとき、これまでにないほどの恐怖がミリーを襲う。絶望と驚愕のシリーズ第二作。
著者等紹介
マクファデン,フリーダ[マクファデン,フリーダ] [McFadden,Freida]
1980年生まれ、脳外科医、作家。ニューヨークで生まれ、ハーバード大学を卒業後、ボストンで医者になる。2013年にアマゾンKDPでThe Devil Wears Scrubsを自費出版し、作家デビュー。2022年『ハウスメイド』を刊行し、NYタイムズベストセラーリストで1位になる
高橋知子[タカハシトモコ]
甲南大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
29
前作が前作だけに構えて読んだけど、それでも驚きが。前作同様にある程度は分かったけれど、そこからどう見せるのかが著者の見せどころかと思いますが、予想できた部分とそこから更に驚きを最後まで得れて楽しかった!今回も主要登場人物は5人で、日本の作品を読んでいるかのようなリーダビリティの高いサスペンスフルなスリラー。来年翻訳刊行予定のシリーズ三作目も楽しみです(≧▽≦)2025/12/02
ぐうぐう
24
シリーズ第二作には、大きく分けてふたつのスタイルがある。ひとつは、一作目を裏切るパターン。もうひとつは、あえて踏襲するパターンだ。『ハウスメイド2』において、フリーダ・マクファデンは後者を選択する。主人公のミリーがいわくありげな夫婦に雇われるのも、主要な登場人物が少ないのも、一作目とまるで同じだ。作者がと言うよりかは、読者がそれを望んでいることをフリーダはよく理解している。それは、一作目通りだとすると、ミリーの見ているものを信じてはいけないことを読者が知っているということでもあり、(つづく)2025/12/25
とも
24
また別の家でメイドとして働くこととなったが…この家もちょっとおかしい・・という話し。 前作同様に登場人物が少なく読みやすい。別荘に現れたのは…いいねえ。展開は結構雑なところもあるが構成力がよく読み味がいい。 ダークなスカッと系&ダークヒーローもの。必殺仕事人風味。ミステリーではあるがそれを期待するとちょっと違うという感じ。2025/12/06
kaoriction
15
前作に劣らぬ面白さ。ではあったが、ミリーもウェンディも詰めが甘くない?なんか引っかかる、という場面、展開がいくつかあった。それでも、グイグイと惹き込まれ、ワクワク読まされてしまうストーリーテラー性はさすがだ。首を傾げそうになる場面も、後々「あ、そういうことね」ときちんと繋がってゆくし。完全に著者の術中にハマっている私だ。気になっていたエンツォとの時間、関係も追えてすっきり。ラッセルという強い味方も得て、ミリーのこれからは最強!シリーズ楽しみ!と思ったのも束の間、次作で終了らしい。残念、というより 淋しい。2025/12/27
Katsuto Yoshinaga
11
ミリーはハウスメイドを続けている。”まあまあセレブ”な彼氏を捕まえているので、「なんとかしてもろうたらええやん」と思うのだが、相変わらず生活は困窮しているようである。そんな中、”とてつもないセレブ”の家での仕事が舞い込むが、当たり前のように”変”な夫婦が住んでいる。「この前イタイ目みたやん、やめとき」と思うまもなく、「それしたらあかん!」という方向にズンズン突っ込む。わかっちゃいながら、そこがめちゃくちゃオモロい。傑作とは言えないかもしれないが、このプログラムピクチャーは面白い。フォーマットの勝利だな。2025/12/08




