出版社内容情報
大伯母の最期の言葉は「ヴェネツィア」だった。遺品のスケッチブックと3本の鍵の謎を解くため、キャロラインは水の都へ向かう。
内容説明
大伯母レティが今際の際にキャロラインに託したのは、スケッチブックと3本の鍵、そして「ヴェネツィア」の一言だった。大伯母が60年前、ヴェネツィアで画家を目指していたことを知ったキャロラインは、鍵の謎を解き明かすため水の都へ向かう。ゴンドラが行き交う優美な街で、大伯母の人生を追ううちに、第二次世界大戦下で燃え上がった秘められた恋が浮かび上がり…。キャロラインが最後にたどり着いた驚愕の真実とは。
著者等紹介
ボウエン,リース[ボウエン,リース] [Bowen,Rhys]
“ニューヨーク・タイムズ”紙のベストセラー作家で、40冊以上の小説を執筆している。第二次世界大戦を題材にしたIn Farleigh Field(2017年)では、アガサ賞の最優秀歴史小説賞、マカヴィティ賞とレフティ賞の最優秀歴史ミステリ小説賞を受賞。これまでにもアガサ賞、アンソニー賞などを含む20の受賞歴がある。彼女の作品は30以上の言語に翻訳されている。イギリスからアメリカに移住したボウエンは、現在、カリフォルニアとアリゾナを拠点に活動している
矢島真理[ヤジママリ]
国際基督教大学教養学部理学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
19
この作家さんのコージー以外の作品、初読みでした。戦争はヤですね。2025/01/25
kaoriction@本読み&感想 復活の途上
15
久しぶりに分厚い海外長編。その分厚さに一瞬怯んだが、読みやすい文体(翻訳)で思いのほかスルッと読了。1920〜40年代のジュリエットと2001年のキャロラインを行ったり来たりの物語は、ケイト・モートンのそれと似て非なる。大河ロマンなのだろうが少し軽い。何だろう?深みがないのかな?ジュリエットが精神的に幼ないなぁという印象も。深み。レオも最後まで裏があるのかないのかよくわからない印象。映像化されそうな、そんな雰囲気ではあるけれど、うーん、ケイト・モートンの方が一枚上手。でも、それなりに楽しめた作品でしたよ。2025/05/20
ごへいもち
10
分厚いのでビビったけれどかなり飛ばし読みしたので数時間で読了。面白かった2024/11/10
しのぶ
5
「英国王妃の事件ファイル」シリーズのリース・ボウエン、期待を裏切らない!貧乏お嬢さまことジョージーならダ・ロッシ伯爵家のことも知ってそう。王族(の端くれ)であるジョージーと庶民ジュリエットとの差異も気になる。ラストが駆け足気味なのがもったいなかった。ヴェネツィアといえば『クシエルの使徒』が印象深いのだけど、塩野七生の『海の都の物語』や『小説イタリア・ルネッサンス』4部作、偶然知った『少年騎士アーサーの冒険』3部作も読みたくなるなど、ヴェネツィアという都市の魅力に惹き込まれた(ので地図があると嬉しかった)2025/03/10
チェス
2
読みやすくて面白かった。邦題がちょっと残念。2025/05/22