出版社内容情報
家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。彼女はエイダンの娘に近づき、逃亡の機会を探るが
内容説明
レイチェルは監禁されている。しかし、好人物として知られるエイダンを誰も連続監禁殺人犯だと思っていない。ある日エイダンの妻が亡くなり、引っ越し先で、エイダンと娘のセシリア、そしてレイチェルの奇妙な同居生活が始まった。父を愛するセシリアに真実を告げられないレイチェルだが、そこにエイダンに恋する女が現われる。恋心が暴走した彼女はエイダンの家に無断で侵入し、レイチェルと出会ってしまったことで…。
著者等紹介
ミシャロン,クレマンス[ミシャロン,クレマンス] [Michallon,Cl´emence]
パリ出身。ロンドン大学シティ校でジャーナリズムを学んだのち、コロンビア大学でジャーナリズムの修士号を取得。2018年から“インディペンデント”紙に犯罪ドキュメンタリーやセレブ文化についての記事を寄稿。2023年に『寡黙な同居人』(本書)で作家デビュー。2014年にニューヨークに移住後、アメリカ国籍を取得し、現在もアメリカ在住
高山真由美[タカヤママユミ]
青山学院大学文学部卒、日本大学大学院文学研究科修士課程修了、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
30
誰からも好かれている男エイダンに監禁されている‟レイチェル”。そんな彼女がエイダンとエイダンの娘セシリアと同居する事に。生き延びて脱出するためのルールを定めているレイチェルと、男の娘セシリア、そしてエイダンに恋するバーテンダーのエミリーの視点で描かれるサスペンス。エイダンはなぜ他の被害者と違ってレイチェルを生かしておいたのかな。レイチェルのパートでは著者が「あなたは」と呼びかける。そう、レイチェルは読み手自身でもある事で、支配される事の恐れや生き延びるための強さを共に感じる事で、とにかく一気読みでした。2025/01/18
練りようかん
14
五年間監禁されている女性とその男に恋する女性、そして男の娘の視点で展開。監禁女性だけ二人称の理由はすぐに思い至り辛く、あなたという呼びかけが不穏さを増す仕掛けが良かった。家の事情で監禁女性と男と娘の三人が日々の食卓を囲む場面はクレイジー!だが気づく気づかないの話ではないんだと理解し始めるのもその頃で、三人の女性が攻撃し合ってしまうのではと不安にさせるのが面白い、彼女を見てまちの判事や警察も行方不明の顔とすぐに結び付けられないのが一番怖く、悪事は進行中でも其々のことで精一杯な心理現象が興味深かった。2024/11/12
KUMYAM@ミステリーとSF推し
8
結局彼は何をどうしたかったのか、そこに踏み込むこともなく、二人称の視点も魅力とは思えず、となると彼女の供述がダラダラと続くだけでカタルシスのない話だった。ノンフィクションならそういうこともあるだろうけど。2025/04/06
jake
2
2.52025/04/03
たけのうみ
1
22024/10/21