ハヤカワ・ミステリ文庫<br> ブラックサマーの殺人

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ハヤカワ・ミステリ文庫
ブラックサマーの殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 624p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151842528
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

過去に手掛けた事件に冤罪疑惑が持ち上がり、刑事ポーは窮地に立たされるが……『ストーンサークルの殺人』に続くシリーズ第二作

内容説明

かつて刑事ポーによって一人の男が刑務所送りにされた―カリスマシェフとして名声を誇ったジャレド・キートン。彼は娘のエリザベスを殺した罪に問われたのだ。だが六年後のいま、その娘が生きて姿を現した!キートンは無実なのか?いらゆる証拠が冤罪を示し、窮地に立たされたポーを助けるべく、分析官のブラッドショーが立ち上がる。強烈な展開が読者を驚倒させる、英国ミステリ・シリーズの第二作。

著者等紹介

クレイヴン,M.W.[クレイヴン,M.W.] [Craven,M.W.]
イギリス・カンブリア州出身の作家。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。2018年に発表した『ストーンサークルの殺人』で、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

443
ひたすら過去の事件の再捜査。その後、終盤まで、現在進行形の殺人は一切起きないという、普通であれば、シリーズ物の二作目として如何なものかと思う内容。しかし、異常にリーダビリティが高く、ひょっとすると、前作よりも楽しめたかもしれない。新事実を次々繰り出し、事件を転がす上手さと、ティリーをメインに、主要キャラの魅力をしっかり伝えきれた点がポイントだろう。反面、キートンの存在感が薄いことや、トリュフが血液から採取されたことと、後半でのトリュフ絡みの色々が、実は全くリンクしていない点などは、少し雑に感じた。2022/10/26

ナルピーチ

363
一気読み必至のシリーズ2作目は冒頭からハラハラドキドキが止まらない!!6年前に娘殺しでポーが逮捕した男。遺体は見つからないものの、状況証拠から当時は確信を持って逮捕したポーだったが、なんとその娘が生きていたとの報せが届く。ポーは冤罪事件を作ってしまったのか。前作から引続き、相棒のティリーの助けを借りて事件の真相を探っていく事に。「生きていると同時に死んでいる」そんな事が起こりうるのか?!本作最大のミステリの謎には驚愕の真相が待ち受ける。そして最後に登場する人物は次作への布石か。このシリーズやはり面白い!!2022/02/27

パトラッシュ

320
ワシントン・ポーは決して名探偵ではない。かといって地道に足で稼ぐ刑事でもなく、人を見る目の確かさと警察官としての正義感が武器だ。周囲も「彼がそう見るのなら」と信頼し、自然と捜査チームを作り事件解決へ突き進む。出世に無関心で政治的に動く連中に忖度しないため、まずい立場に追い込まれても誰もかばってくれない。冤罪をでっち上げたと疑われたポーが、優秀な頭脳のサイコパスと権力志向の上司を敵を抱えた窮地からどう脱するのか。薄皮が一枚ずつはがれるように残酷な真相が明らかになる過程を、読者は息をのんで見守るしかないのだ。2021/11/14

青乃108号

305
冒頭①全く状況が読めない、暗示的な場面数頁。冒頭②いきなり苦境に立たされている我らが主役ワシントン・ポー。やはり状況解らず、数頁。その後物語は始まる。最近この手の導入の仕方をする物語が多い気がするのだがさて何の本だったのかは良くわからない。ただの気のせいかも知れない。しかし、この本の様にかなりの頁数に渡る長編小説の場合、俺の様に途中で飽きてしまったり嫌になってしまったりする事はありがちであり、何とか物語に引き留める方法としては上手いやり方と言えるだろう。その証拠にほら、俺はこうして何とか読了出来たし。2023/01/29

stobe1904

249
【ポー&ティリーシリーズ】娘を殺害した容疑でポーが逮捕した服役囚の有名シェフの事件で、殺害された娘が6年ぶりに姿を現し、誤認逮捕を疑われたポーは窮地に追い込まれていく…。ゴールデン・ダガー賞を受賞した前作よりは全体的に小粒な感じはするが、崖っぷちに追い込まれていくポーと事件の真相を解明しようと奮闘するチームポーの面々と事件の不可解さに、読む手が止まらず引き込まれる。事件のからくりにちょっと無理があるような気がするが、この点を差し引いても、とても面白いミステリ作品だった。★★★★☆2022/06/29

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