保守化と政治的意味空間―日本とアメリカを考える

佐々木 毅【著】〔ササキ/タケシ〕

岩波書店（1986/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 241p
• 商品コード 9784000020831
• NDC分類 312.1
• Cコード C0031

内容説明

太平洋をはさむ二つの国で政治の保守化が進行している。米国では新保守主義が、そして日本では保守政治がその勢いを強めている。この状況において〈政治の世界〉はどのような変容を強いられているのだろうか。議会制民主主義において本来あるべき〈政治的意味空間〉は、その役割を踏みにじられてしまった。利益誘導型政治を排し、イデオロギー的歪曲を糾弾する本書は、今日の国際社会にふさわしい〈政治的意味空間〉の新たな創出をめざすものである。

目次

１　現代日本の保守政治（地元民主主義を超えて；分断的政治システムに代る政治的意味空間を求めて；一国民主主義の隘路；生活保守主義の行方；民主政治の新しい展望を求めて）
２　現代アメリカの保守主義とリベラリズム（アメリカの保守主義再訪；ネオ・リベラリズム；二つのジヴィル・リリジョン）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ホリエッティ]

ここで取り上げられるネオ・リベラリズムを後の米政治の流れを踏まえて評価する前提知識はこちらにはないが、ノヴァクの概論は勉強になった。

2024/11/07