出版社内容情報
女子大生のダービーは、白いバンの中の檻に
少女が監禁されているところを目撃する。誘
拐犯はＰＡに居合わせた４人のうちの誰か。
内容説明
クリスマスイブ前夜、女子大生のダービーは、母の容体悪化の知らせを受け、猛吹雪のなか車を飛ばす。しかし天候は悪化するばかりで、仕方なく途中のパーキングエリアで様子をみることに。そこで偶然、一台の車の中に少女が監禁されているのを目撃してしまう。誘拐犯は居合わせた男女４人のうち誰なのか？携帯が繋がらず、夜明けまでは救援が見込めない。頼れるのは自分だけ。はたして少女を助け、共に脱出できるのか！？
著者等紹介
アダムス，テイラー［アダムス，テイラー］ ［Ａｄａｍｓ，Ｔａｙｌｏｒ］
アメリカ・ワシントン州在住。イースタン・ワシントン大学を卒業後、映画／テレビ業界で働く傍ら、早朝と通勤時間に執筆をこなして作家としても活動
東野さやか［ヒガシノサヤカ］
上智大学卒、英米文学翻訳家。訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
101
たった一夜のパーキングエリアでの物語だが、緊迫感があり面白かった。真冬の夜に女子大生のダービーは、母の容体悪化の知らせを受け、車で病院に向かう。立ち寄ったパーキングエリアで偶然、一台の車の中に少女が監禁されているのを目撃してしまう。少女の名はジェイ。誘拐犯はそこに居合わせた４人のうちの誰か。電話のバッテリーもほとんどなく、外部との連絡手段はほとんどない。登場人物も少なくストーリーはストレートで読みやすい。このシンプルさが、話を盛り上げていく。長さも適度でサスペンス好きの人にはお勧めの一冊。2020/07/12
Panzer Leader
82
コロラド州の豪雪のパーキングエリアに閉じ込められた主人公のほか４名。この中に幼女誘拐犯が潜んでいるっていう単純なお話で400頁も持つんかいと思いつつ、犯人は早い段階で明らかになる。益々どう転ぶんだろうとの危惧を消しらしつつサスペンス風物語からバイオレンスアクションに変換していく様はまるで「ザ・チェーン 連鎖誘拐」みたい。只の美術専攻の女子大生にすぎなかったダービーが戦って立ち向かう姿は痛々しいけれど壮絶、よく頑張りました。2021/08/09
momi
56
猛吹雪でパーキングエリアに足止めされることになった女子大生のダービー。そこで車の中に閉じ込められている少女を発見します！愛想のいい好青年…イタチ顔の男…妙な空気を漂わせている夫婦？この中の四人のうち誰かが拉致監禁の犯人！！少女を助け出そうとするダービー！シチュエーションはよくある話だと思う…でも何この展開ッ！！練り上げられたストーリーにひねりの連続！スピード感あり緊迫感ありで息をする暇もありません！強い精神力の持ち主で勇敢な彼女…イカレタ犯人との壮絶な戦いに私も心臓バクバクで身体に力が入ってしまいました！2020/07/17
うまる
42
猛吹雪のため立ち寄ったPAで、車の中に少女が監禁されているのを目撃してしまう。犯人はPA内に居る4人のうち一体誰なのか。 緊迫感のあるジェットコースター展開が凄くてとても面白かったです。こういうサスペンスが読みたかった！ その車が誰の物かが焦点だと思ったので、序盤であっさり持ち主が判明した事に驚きました。しかし車の持ち主がわかる事なんて単なるスタートにすぎなかったのです。 叙述でも多重人格物でもなく、正統派のハラハラ物を楽しみたい時にかなりオススメです。難点はただ一つ！ドアの開閉が怖くなること…ﾋｨｨ。2021/06/03
しゃお
42
母の病を知り車を走らせる女子大生ダービー。猛吹雪の為やむなくパーキングエリアで天候回復を待つ事にするも、そこで車の中に少女が監禁されているのを発見。少女を救う為に動き出しますが、まずは居合わせた男女4人のうち誰が誘拐犯なのかという緊迫感が。誘拐犯が判明した後もダービーが時に心が折れそうになりながらもフルに頭を回転させ、文字通り体を張って少女を助けようとする様はバイオレンスアクションとして、そして読者の予想を裏切るような仕掛けもあって読み応えあり。不満な部分もあるけどサスペンス好きはチェックして損は無し！2020/07/02
