ハヤカワ・ミステリ文庫<br> サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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ハヤカワ・ミステリ文庫
サイレンズ・イン・ザ・ストリート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151833021
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

スーツケースに詰められた死体と軍人射殺事件の関係は? 刑事ショーンはさらなる混沌に足を踏み入れる。人気沸騰! シリーズ第二弾

エイドリアン・マッキンティ[マッキンティ エイドリアン]
著・文・その他

武藤 陽生[ムトウ ヨウセイ]
翻訳

内容説明

軍用ヘリが空を駆け、警察署はテロの標的となる。フォークランド紛争の余波でさらなる治安の悪化が懸念される北アイルランドで、切断された死体が発見された。胴体が詰められたスーツケースの出処を探ったショーン警部補は、持ち主だった軍人も何者かに殺されたことを突き止める。ふたつの事件の繋がりを追うショーン。混沌の渦へと足を踏み入れた彼に、謎の組織が接触を図り…新たな局面を見せる紛争×警察小説第二弾。

著者等紹介

マッキンティ,エイドリアン[マッキンティ,エイドリアン] [McKinty,Adrian]
イギリス北アイルランドのキャリックファーガス生まれ。オックスフォード大学で哲学を学んだのち、様々な職業を経て、2000年ごろから小説執筆を始める。2003年に刊行したDead I Well May Beで長篇作家デビュー。同書で英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞にノミネートされる。2012年に刊行した『コールド・コールド・グラウンド』から始まる“ショーン・ダフィ”シリーズは世界的に高い評価を受け、第5作Rain Dogs(2016)でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀ペイパーバック部門を受賞した。他にも米国ミステリ専門誌選出のバリー賞、オーストラリア推理作家協会最優秀長篇賞ネッド・ケリー賞をシリーズで数回受賞している

武藤陽生[ムトウヨウセイ]
英米文学・ゲーム翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

344
ようやく読んだ。ちょっと間が空くと、主要人物の名前や、たくさん出てくる組織名を、覚えているか不安になって、手を伸ばしづらくなるタイプの作品。割りと好意的なレビューが多く、実際、文章なんかは、前作以上に雰囲気もあり、ダフィのキャラクターも深くなってきているように感じる。ただいかんせん、メインの事件自体がお粗末すぎる。デロリアン側をメインに描けば、もうちょっと、大掛かりな陰謀渦巻く、組織犯罪っぽく見せることも出来たのに、残念。当時の北アイルランド情勢に興味を持たない読者にとっては、退屈なレベル。2018/12/29

ケイ

134
【微妙にネタバレかも】 勿論、ダフィシリーズのこの二作目は文句なしにいいけれど、これじゃ刑事もののノワールになってしまってる。北アイルランド出身で、カトリックで、なのにイギリス警察で働いてるところの葛藤がダフィシリーズのオリジナリティだろうに。砕けた顔にキスする男はステキだが、見境ない花の送り方には腹が立つ。3作目はそろそろ出るかな。この男は、この後、どうなっていくのか。待ち遠しい。2019/03/10

buchipanda3

116
ダフィ刑事再び。どん詰まりの80年代のベルファストを舞台とした警察ミステリ。今回も楽しめた。やっぱダフィいいね。彼の心は荒廃しきった街と同化するように渇いている。愛車のブービートラップ確認が当たり前、トラック突っ込んで警察署爆破などが茶飯事では渇ききるよなあ。それでも愚直に捜査を進めるダフィ。彼のシニカルでウィットに富んだ口調の裏にどこか仄かに抱く希望を感じる。それに一匹狼なのに部下思いの優しさもあり、音楽の趣味もいい。口が減らねえけどやることはやる部下たちも愛すべき存在。また彼らに会いたい。次も読む。2020/02/19

のぶ

81
「コールド・コールド・グラウンド」続く、ショーン・ダフィシリーズの第2弾。今回も舞台は80年代前半の北アイルランド。現地はフォークランド紛争に揺れていた。そんな時に、胴体がスーツケースに詰められた切断された死体が発見された。ショーンらのチームは捜査を開始するが、スーツケースの持ち主だった軍人も何者かに殺されたことを突き止める。IRAとの事情等、当時の世相を良く反映させて面白い警察小説になっているが、ミステリーの謎解きがやや弱いように感じた。第3弾も用意されているようなので出版を待ちたい。2018/12/10

Panzer Leader

78
ショーン・ダフィ警部補を始めとする王立アルスター警察隊の面々との嬉しい再会。その中でもクラビー、いい奴だよなあ。次作以降も活躍してくれることを希望。前作では読むのにちょっと難儀した80年代初頭の複雑な北アイルランド情勢が分かってきたからか本書ではスッとその世界観に入り込むことが出来た。日常生活を過ごすにも命の心配をしなくてはならないこの閉塞した状況での警察官たちの絆・やり取りや会話を読んでいるだけで大いに満足。2019/09/07

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