内容説明
戦慄の四重殺人。さらにそれに続く事件の残忍な手口に、百戦錬磨の特捜班の面々も言葉を失う。売春をめぐる犯罪組織の抗争か、人種差別主義者の暴走か、あるいは単独のシリアルキラーが跋扈しているのか?浮上しては消える手がかりと容疑者。事件を追うザックたちの焦燥は日ごとに深まるが…若き刑事の苦悩と成長を通し移民、差別、薬物などスウェーデン社会の闇を雄大なスケールで描きだす新シリーズ、ここに開幕!
著者等紹介
カッレントフト,モンス[カッレントフト,モンス] [Kallentoft,Mons]
1968年スウェーデン南部のリンショーピンで生まれユングスブローで育つ。広告業界を経てジャーナリストとなり、2000年にスリラー小説Pesetasで作家デビューした。旅行記やグルメレポートなどのライターとしても高く評価された
ルッテマン,マルクス[ルッテマン,マルクス] [Lutteman,Markus]
1973年、スウェーデン中部ヴェストマンランズ地方のアルボガ生まれ。ジャーナリストとして働き2007年にノンフィクションEl Chocoでデビュー
荷見明子[ハスミアキコ]
早稲田大学第一文学部卒、フランス文学翻訳家・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
73
上巻で起こったタイ人売春婦、4人の殺害事件は下巻に入り新たな展開を見せる。意外な事実が判明し、捜査線上にある人物が浮上する。上巻からの流れで、事件の構造は意外とシンプルで、複雑な要素はなかった。このシリーズは初めてなので、この先どんな物語が用意されているかわからないが、ミステリーとしての謎解きよりも、主人公、ザックを中心とした人物の魅力を読ませる作品ではないかとの印象を受けた。いずれにせよ、とても読みやすく、面白い話であったことに間違いなかった。2018/05/14
あさうみ
42
すごく多くの人が死ぬ…殺人事件通り越して抗争じゃないかと思うくらい。ミステリーの質よりも、キャラ達の魅力で引っ張っていくエンターテイメント性をひしひし感じる。薬に溺れるザックの行く末が心配…、そして全12巻出版してくれるのか、とても心配…!彼らが今後どうなるのか気になる…!2018/07/29
ほちょこ
34
ドロッドロのミステリで、げんなり気味。スウェーデンの暗黒社会はある程度理解していたが、ちょっと行き過ぎ感もあり、暴力に次ぐ暴力とドラッグにまみれてスッキリしない結末。シリーズものらしいが、それならカッレントフトの今までの作のシリーズを是非とも続けて翻訳出版して欲しい。2018/01/17
み
28
下巻も死にました(>_<)シリーズ12作を予定してると書いてありましたが、ザックさんの周りで何人亡くなることでしょ^^;2018/06/23
Hugo Grove
20
やっぱり主人公ザックが麻薬常習者であるのがいけない。ザックを信頼できない、尊敬できない。話が面白くても最終的にそこにたどり着く。多分このシリーズはもう読まない。2018/04/04