出版社内容情報
タイ人売春婦四重殺人発生! 事件の背後には巨大な闇が広がっていた。特捜部に抜擢された刑事ザックの成長と苦悩を描く警察小説
内容説明
ザックがまだ五歳のころ、刑事だった母が何者かに殺害された。心に深い傷を負ったザックは誓う。刑事になって、いつか母を殺した犯人を捕えると…二十七歳になったザックは腕利き刑事となり、ストックホルム警察の特捜班に抜擢された。だが、難事件を追う日々の裏で、彼の苦悩は続いていた。そんなある夜、タイ人の売春婦が四人、自分たちの住む部屋で無残にも射殺される。それは稀に見る残忍な事件の発端に過ぎなかった。
著者等紹介
カッレントフト,モンス[カッレントフト,モンス] [Kallentoft,Mons]
1968年スウェーデン南部のリンショーピンで生まれユングスブローで育つ。広告業界を経てジャーナリストとなり、2000年にスリラー小説Pesetasで作家デビューした。旅行記やグルメレポートなどのライターとしても高く評価された
ルッテマン,マルクス[ルッテマン,マルクス] [Lutteman,Markus]
1973年、スウェーデン中部ヴェストマンランズ地方のアルボガ生まれ。ジャーナリストとして働き2007年にノンフィクションEl Chocoでデビュー
荷見明子[ハスミアキコ]
早稲田大学第一文学部卒、フランス文学翻訳家・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
71
まだ上巻を読む限りだが、いろいろ読んでいる北欧ミステリーの中で、本書はプロットに複雑さがなく、登場人物の絡みも単純で、これほど読みやすい本は珍しいと言ってもいい。上巻で起きる事件は、タイ人の売春婦4人が住んでいる家で射殺されるというものだけ。それに主人公のストックホルム署の刑事、ザックを中心としたチームが捜査に当たる。あっという間に読んでしまったが、下巻でどんな展開が待っているのか?この先が楽しみだ。感想は下巻で。2018/05/13
ずっきん
48
売春婦殺害に端を発したエグさ胸くそ満載の事件。追うストックホルム警察の腕利き特捜班のメンバーも負けてない。悪夢から逃れるためにとうとうコカインに手を出したザック。相棒はクルド難民のデニス。ハッカーのシルパに盲目のベテラン刑事ルードルフ。「みんな何かを抱えてる」がお約束の苦手北欧ミス。でも湿度は低く、熱い爆走感あり。この破滅型ダークヒーローがスウェーデンの暗部をフォーカスしたこの舞台でどっちに転ぶか予想つかない。うーん、面白い!2018/06/03
あさうみ
42
重くダークな印象が際立ってて見送ってましたが、レビューに惹かれて読み進めます!予想に反せず、事件は血生臭く、残酷に人が死ぬ!主役の実力派の若者捜査官ザックはトラウマありで一癖あり、どうやら薬物に惹かれているよう…大丈夫か!?しかし、一緒に捜査するメンバーは個性があり魅力的。ドス黒い雰囲気に、まさかの幼女…この子が可愛くて萌えポストだ(笑)さて、下巻へ!2018/07/28
み
29
感想を読んで気になった作品。ザックさんダメダメじゃん。事件はグロいし、週末の朝には向かないような^^;続きが気になるので、下巻に進みます。2018/06/23
ほちょこ
28
カッレントフトの作品にハズレなし。ということで、予約買い。でもなんだかいつもの作風と様子が違い、ダイーティ色満載。あれ?共作だったのか!とりあえず下巻へ。2018/01/16