ハヤカワ・ミステリ文庫<br> ノクターナル・アニマルズ

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ハヤカワ・ミステリ文庫
ノクターナル・アニマルズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151830518
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

112
読み終えて「え!?」と思ったのが本音。面白いとか面白くないとかではなく、ただただ「え!?」である…。ごめんなさい、知識と教養がない自分には、どこかのナルシストでプライドが高い元夫婦の悶々とした何かを読まされたような、それで何を伝えたいのかが理解できないまま終えてしまったところ(汗)。しかし、何かがあるのでは??と、結局最後まで一気に読ませられたので、その点はまんまと引きこまれたと言うことなんだなぁ〜〜。2018/03/04

chiru

87
図書館の映画化コーナーの本。『小説の中の小説』というメタ構造サスペンス。元妻のもとに、別れた前夫から届いた小説『夜の獣たち』。不穏な空気漂う作中作の“語られざる物語”に核心を置き、小説と作中作、二つの結末を先読みさせないストーリーテリングが見事。現在と過去と小説の境界の曖昧さに、読者は傍観者ではなく、最後まで見届ける証人として物語を追いかけていく。作中作は、最後のラブレターかもしれないし、復讐かもしれない。解釈は、読んだ人の歩んだ人生によって複数存在するかもしれないな。傑作!! ★52019/02/27

藤月はな(灯れ松明の火)

77
トム・フォード氏によって映画化されなかったら、絶対に読まなかっただろう。だって最初の出版名が『ミステリ原稿(原題;Tony and Susan)という味も素っ気もないものだからだ。映画と比べ、原作のスーザンは自分の子供に対しても上から目線で自分で選んだ生活には不満があっても隠すことが巧く、常に決定権を握ろうとする嫌味な女だ。この小説で引っ掛かるのは、現在のエドワードが出て来ないだけでなく、スーザンの周囲の人々の心境が読み取れないことだ。まるで視野狭窄に陥っているようなスーザン視点に居心地悪さを感じる。2017/11/11

ゆのん

32
主人公の素に離婚した夫から小説の原稿が送られてくる。タイトウルは「夜の獣たち」。作中作が全体の三分の二を占めているが、主人公スーザンと同じようにその物語にのめり込んでゆける。物語を読み進めるうちにスーザンの心理が徐々に明らかになってゆく作家の手法に脱帽である。1997年既刊された「ミステリ原稿」の文庫化・改題したもので11月3日には映画も公開される。多くの巨匠作家が激賞したという名作ミステリ。素晴らしい作品だった。映画での描き方も気になるので是非観に行きたい。2017/10/16

ゆきらぱ

22
作中作がしっかり最後まで挿入されている小説。うまくテーマが読み取れず。つまり、復讐が復讐を呼ぶ、ということだろうか?2017/11/12

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