出版社内容情報
あの日、双子の妹は「わたし」を奪った。どうして誰も信じてくれないの? 少女のアイデンティティが崩壊する、驚愕のサスペンス
内容説明
七歳の夏、ヘレンはあるゲームを思いつく。服装や髪型を双子の妹エリーと交換して、お互いになりすますのだ。やってみるとお母さんも友達も気づかなかった。次の日も次の週も、次の月も―。楽しかったのは最初だけ。のろまなエリーとして扱われ、入れ替わりのことを話しても相手にしてもらえないヘレンは次第に心を病んでいく。わたしのふりをしてちやほやされている妹が憎い、憎い、憎い…不穏さに満ちたサスペンス。
著者等紹介
モーガン,アン[モーガン,アン] [Morgan,Ann]
フリーランスのライター・編集者。英国ガーディアン紙やインディペンデント紙などに寄稿。『わたしはヘレン』が小説デビュー作
熊井ひろ美[クマイヒロミ]
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
25
皆さん書かれているようにかなり読んでいて疲れます。現在と過去と並行して描かれるが入れ替わったのに全く気付いてもらえないヘレンが哀れで。2018/12/10
りょう(アイコン変更5)
15
分厚い。久々の翻訳本。。。双子でしっかり者のヘレンとノロマなエリーはふざけて入れ替わり母親をびっくりさせる作戦に。しかし入れ替わりに誰も気付かずエリーは戻ることを拒否。そのまま成長し、苦悩するヘレンは。。。過去と現在が交互に書かれている。解釈が難しい部分もあり、かなりしんどかったー軽い頭痛が、笑。誰も入れ替わりに気付かないエリー(ヘレン)の病み具合にこちらも鬱状態に。妹(エリー)との最後も釈然としないし終わり方もスッキリしない。題材は面白そうと思ったけど、とにかく疲れたなー。2017/11/19
み-しか
12
アイデンティティの大切さを考えました。双子で「出来る方の子」ヘレンがゲームのつもりで妹の「ダメな方の子」エリーと入れ替わります。するとなんて事でしょう、ヘレンが元に戻りたくても皆んなから認められずエリーのまま大人になってしまいます。エリーも自分がヘレンだと言い張る始末。アイデンティティを奪われたヘレンは精神的に不安定になり散々な半生を送ります。最後は結局...2017/10/31
chiru
8
とにかく「ミステリー」では全くない。滑り出しだけはいいけど。あとは読み続けるのが(つまらなすぎて)辛かった。理不尽に翻弄された双子の片割れと言いたいんだろうけど、子供時代はみんな理不尽に決まってる。とくに感想らしきものもでてこない。おすすめしません。★02017/10/09
駒
5
多分あらすじをまとめると面白いと思うんだけど、ちょっと読みにくく…。文章が悪いのか私があほなのか。もっと短くても良かった。でもヘレンも性格はよろしくないけど可哀想。お母さんが勝手だったなぁ。自分が自分だと認められない恐怖、など考えさせられた。2023/02/11