出版社内容情報
強面の女性警察官と閉所恐怖症の男性コンサルタントが衝突しながら連続誘拐犯を追う!
サンドローネ・ダツィエーリ[ダツィエーリ サンドローネ]
清水 由貴子[シミズ ユキコ]
内容説明
勇猛果敢でずば抜けた能力を持ちながらも、現在は休職中の女性捜査官、コロンバ。少年時代を誘拐犯に監禁されて過ごし、閉所恐怖症をわずらう失踪人捜索専門のコンサルタント、ダンテ。ローマで女性が惨殺され、その六歳の息子が行方不明になったとき、捜査の行く先を懸念する警察幹部は、ひそかに事件を彼らの手に託した。それぞれ過去の凄惨な出来事が残した傷を抱えるふたりは、喧嘩を重ねつつも協力して真相を追う!
著者等紹介
ダツィエーリ,サンドローネ[ダツィエーリ,サンドローネ] [Dazieri,Sandrone]
1964年、イタリアのクレモナ生まれ。様々な職を経て、1999年にデビュー長篇を発表。テレビドラマや映画の脚本家としても活躍している
清水由貴子[シミズユキコ]
上智大学外国語学部卒、英米文学・イタリア文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
425
北欧ミステリーが人気を博して久しいが、これは南欧イタリアン・ミステリー。ただし、ローマが主な舞台だが風土感や登場人物たちの造形も含めて、イタリアらしいところはほとんど見られない。舞台を北欧やイギリスに置き換えても印象はさほど変わることはないだろう。主人公の2人は、休職中の女性警官と大きなトラウマを抱えた青年と、かなり特異だ。事件は相当に奥が深いようだが、上巻で事件全体の真相も概ね明かになり、犯人を追いつめていくようなのだが、下巻のページ数からすれば、まだまだ一波乱も二波乱もありそうだ。一気に下巻へ。2019/05/14
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
93
★×4・休職中の警察官と、6歳で誘拐され11年間監禁された過去を持つ児童事件コンサルが、姿を消した6歳児の行方を追う。事件は大変猟奇的で陰惨、だがその猟奇性で物語を牽引する事は無く。謎が明らかになる度、読み手は混沌の中に無理矢理引き摺り込まれる。どうしたって辻褄が合わない行動の登場人物に早い段階で気がつくモノの…案の定!丸っきりジェットコースター、骨組みは見えてる、猛スピードで振り回される事も、宙吊りにされる事も分かっているのにっ、(;д;)ギャー!やっぱり、でしょでしょ、そうだと思ったって所で下巻へ2016/11/21
🅼🆈½ ユニス™
76
すんなり行くとは思ってなかったけど… 機動隊隊長ローヴェレがやられた。レビューは完読後にて!2020/01/15
papako
71
Readerstoreで見かけて気になって。すごい!勤務中に負傷して休職中の女性刑事コロンバが上司に事件の極秘捜査を頼まれ、『サイロの子ども』ダンテと捜査をすすめるうちに大きな真相にたどりつく。謎が謎を呼び、二人をとらえる闇の深さに息苦しくなる。上巻ではまだまだ先は見えないが、気になってどんどん読書がすすみます。そして挿話される爆発シーンの描写がすごい。どうなる?下巻へ。2017/04/27
ずっきん
69
パニック障害持ち美形刑事のコロンバと、11年間監禁されていた過去を持つ閉所恐怖症の探偵ダンテが、児童誘拐事件に挑むイタリアン・ミステリ。視点変化が掴みづらいというかほぼ神視点。苦手なトラウマ舞台。なのにまったく気にならない。つか、そいつがいい味出してる! つか、めちゃくちゃ面白い! さあ、盛り上がってきましたよーってとこで下巻へGO! 2019/05/01