内容説明
殺人事件の波紋は広がるが、組織立った捜査手法も、科学捜査の知識も持たない警察は、手当たりしだいに怪しげな人物を拘留しては尋問を繰り返すばかりで、まったく犯人に迫れない。いっぽうホートンは、たんねんに証言と証拠を集め、事件の再現を試みながら真犯人を追ってゆく。だが事件の影には、誰も予想すらしなかった秘密が横たわっていたのだ!大胆な発想と、驚くべき展開で読者を魅了する、著者会心のデビュー作。
著者等紹介
シェパード,ロイド[シェパード,ロイド][Shepherd,Lloyd]
ジャーナリスト、デジタルメディア・プロデューサーとして、ガーディアン、チャンネル4、BBC、Yahooなどで働いてきた。家族とともにサウス・ロンドン在住。『闇と影』がデビュー作
林香織[ハヤシカオリ]
1958年名古屋市生、名古屋大学文学部英文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
49
物語は、1585年から始まる話と、1811年の事件のあらましと捜査の経緯の、2つのパートからなる。最初、事件とは関係ない方の話が何なのかが分からず、事件とどう繋がってくるのかと思っていたが、ある時点から、このもうひとつの話の不気味さが際立ってくる。もうひとつの話の主人公は、事件当時実際にワッピングにいたという。つまり、作者は、事件当時ワッピングにいた謎の人物を、とんでもなく不気味な存在に仕立て上げたのだ。そういう存在を思い起こさせてしまうほど、この事件は残忍きわまりないということなのだ。2023/06/26
ハルト
3
ラドクリフ街道の殺人を元にした歴史ミステリ。かと思っていたら、海賊奴隷船とロンドンでの殺人事件を時間を越えて繋ぐ謎が、ある意味禁じ手でびっくりしました。海賊部分はおもしろかったんですが、ロンドンでの事件捜査部分は、それを追う中心人物が両雄並び立ってしまっていたせいで、物語全体の印象が散漫になっていたように思いました。何について一番書きたかったのか焦点を絞り切れておらず、史実ミステリとしてどっちつかずな感じでもったいなく残念でした。せっかく悪の魅力があったドレイクを出してたのに。2012/09/12
最終バック九番手
1
地名や事件なんかをグーグルマップやウィキペディアを参照しながら読むと面白さが増すだろうなと思ってちょっとやってみたけど面倒くさくなってすぐにやめた…奴隷貿易で国を発展させた後ろめたさが現在の反捕鯨運動につながってくるのかなあ…超常現象なんだからいくらなんでもミステリーとはよべないでしょう…発行:2012年7月25日…本体740円2012/10/17
飛鳥栄司@がんサバイバー
1
1811年に起きたラトクリフ街道殺人事件がベース。切り裂きジャックものもそうだけど、この手の小説は、事件に対して作者の思い入れが強ければ強いほど、小説として壊れいくような気がする。読みにくさも手伝って、読了するのが疲れたよ。途中、なんど挫折しそうになったことか・・・。 そういえば、リジーボーデン事件のやつもそうだったなぁ。当たりを引けない自分を呪うしかないのかorz2012/07/28
とし
0
[[上下巻を通して]] 中盤までは面白かったのだが… とにかく、ストーリーに関係ない風景描写や人物描写が必要以上に長い。その一方で心理描写は表面的かつ少ない。特に後半は、まるでストーリー展開よりページ数を増やす事が主目的なのではと疑ってしまうほどで、読んでいて苦痛だった。2016/11/01
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