ハヤカワ・ミステリ文庫
貧者の晩餐会―現代短篇の名手たち〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151782527
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

おまえの企みは、わかっているんだぞ…女性パーソナリティと聴取者が直接語りあう人気ラジオ番組にかかってきた、激怒した男の脅迫めいた電話。犯人の声だけを手がかりに、文字通り姿の見えない相手をリーバス警部が追う「聴取者参加番組」をはじめ、英国推理作家協会賞の最優秀短篇賞に輝いた二篇の傑作「深い穴」「動いているハーバート」など19篇を収録。

著者等紹介

ランキン,イアン[ランキン,イアン][Rankin,Ian]
1960年、スコットランドのファイフに生まれる。1987年に一匹狼の刑事ジョン・リーパスを主人公にした『紐と十字架』を発表。1997年の『黒と青』で英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞、2001年の『甦る男』ではアメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀長篇賞を受賞した。ほかにも、英国推理作家協会賞の巨匠賞にあたるダイヤモンド・ダガー賞、同最優秀短篇賞など多くの賞に輝いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

7
このシリーズの2冊目のイアン・ランキンの短篇がいくつか入っているものです。彼の主人公警部が出てくるリ-バスものがいいと感じました。また最優秀短篇賞受賞作は読みごたえありました。このシリーズの1のデニス・ルヘインのものよりかは読みやすい感じがしました。2014/03/28

すけきよ

6
なんと言うか、けっして悪い意味ではなく、普通の推理小説短篇集。こういうミステリは、個人的にはわざわざ読まなくてもいいかなぁ。半分がリーバス警部もの。彼だけが見えていて(読者には何も見えない)、それを後から説明するというスタイルにどうも乗れなかった。まぁ、ちょっとコロンボ風味で面白かったんだけど、長篇は全く雰囲気が違うとか。お気に入りは、「一人遊び」「深い穴」「唯一ほんもののコメディアン」「動いているハーバート」「サンタクロースなんていない」2009/07/30

tom

4
イアンランキンの最後の本。短編集。もともと短編は読まないほうなのだけど,長編を読み尽くして,残りの最後の一冊ということで借りてきた。重厚長大の長編と比べると,びっくりするくらいしゃれている。ときどきリーバス刑事殿が出場するのもうれしい。でも,まあ短編だ。長編の中で,ぐずぐずと自分をのろい,周囲の敵をのろい,ついでに手玉に取るリーバスをみるほうが,よほど充足感を持つ。2011/02/06

こみっく

3
19編中、7編はリーバス警部の物語。リーバスが難事件の合間に手がけた小さな事件簿という感じで、長編とは違う軽妙なタッチ。ホームズ刑事が出てきたり、ペイシェンスと暮らしていたり、ジーンも出てくるので時期はまちまち。他の作品も楽しく読んだ。タイトル通り、前科者や貧しい人々に向ける目が温かい。ランキンの視座を改めて確認した。2019/05/30

メルコ

3
19編の中短編を収めている。巧みな語り口、視点の移行、ユーモアのさじ加減がいい。スコットランドの街、住んでいる人達の顔が見えてくる。久しぶりにミステリーに嵌まる。2013/04/05

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