感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
61
C・J・ボックスのノンシリーズ第二作は恋愛小説みたいな優しげな題名だけど内容はさにあらず。養子縁組で娘を迎え入れた夫婦。しかし娘の実父と権力者のその父が親権を主張し3週間で手放さなくてはいけなくなる。だが娘そして妻を守るため主人公はついに立ち上がる。ちょっとご都合主義な展開もあるが最後まで読ませ切るタイムリミット・サスペンス。でもちょっと物足りないと感じたのは主人公が主体的に行動していないと思われた事。2021/12/07
タツ フカガワ
52
コロラド州デンヴァーに住むジャックとメリッサ夫婦が赤ん坊を養子に迎えアンジェリーナと名付けて半年後、突然実父から子どもを返すように迫られる。赤ん坊の実父は18歳のギャレットで札付きのワル。彼の父親で高名な連邦判事ジェフからは、三週間後に赤ん坊を返すよう一方的に期限を決められる(この赤ん坊が読み進むほど可愛くなっていくのは作者の上手さでしょうね)。狂気と暴力、怒りと愛情……養子を巡る全編ヒリヒリするような緊張感の果てに迎えるクライマックスに大興奮! 2024/09/08
みみぽん
16
ジョー・ピケットシリーズで人気C.Jボックスのノンシリーズ。タイトルからロマンス物と勘違いそうだけれど中身はまったく異なる!子宝に恵まれず待望の養女を迎え幸せ絶頂のジャック夫妻。しかしある日…実父の不良息子ギャレットが契約に不備があり赤ん坊を「3週間以内に返せ」と主張。しかも彼の父親は判事であり警察にも幅を利かせる権力者。ならば戦うしかない。夫婦の友人たちや拳銃使いの叔父までが参戦し、現代の西部劇のごとく銃あり裁判あり相手をとことん追い込んでいく。ときに奇抜とさえ思える正義感もこれぞザ・アメリカンでした 2024/06/16
bapaksejahtera
16
猟区監督官シリーズから離れた作品。主人公は州の観光協会の職員で、モンタナから人口二百万を超えるデンバーに職を得て住む。故郷の友人二人も同じ町に。子供のできない主人公夫婦は養子を迎えるが、実父である若者が、同意を与えていないとして連邦判事の父と共に縁組解消を求めて来る。できの悪い実父は兎も角、祖父に当たる判事の権力で養女は奪い去られるか?与えられた返還期限が標題である。同郷の友人の一人は刑事で、副筋として彼が裁判で取り逃す幼児暴行犯が絡む。悪漢共の人格や動機、主人公の行動にやや不自然さはあるが合格の痛快編。2024/04/09
ホッケうるふ
9
9ヶ月も一緒に暮らしたらそりゃ手放せない。この共感で一気に読了。力による解決は良くも悪くもいかにもアメリカ。最後の一節は脇役3人の名前で目が潤む。しかし初期段階でマスコミを巻き込んで世論の同情を買えば判事もイメージ悪化を恐れて諦めるのでは?と思うのだが作者もその線に目をつぶりあえて無視。だがそれ以外にも細かい破綻が気になる。あいつがなぜあいつの要求を知ってるのか、大詰めの車内で第三者の前でそれを言っちゃいかんだろとか。しかし声を大にして言いたい最大のミス、それは「ジーターの車を現場に残したままだろ!」2014/10/18
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