内容説明
少女の白い肌に舞い落ちたひとひらの雪が融ける。下着一枚の姿だが寒くはない。少女はもう死んでいるのだから。クリスマスを控えたその日、アイルランドを南北に分断する国境地帯で、彼女は発見された。捜査を始めた南側の刑事ベン・デヴリンは、少女と父親との性的関係の噂、彼女がある少年に引き込まれたドラッグとセックスの世界の噂を知る。南北に散らばる手掛かりを集め、ベンがたどりついた事件の意外な真相は…。
著者等紹介
マギロウェイ,ブライアン[マギロウェイ,ブライアン][McGilloway,Brian]
1974年、北アイルランドのデリーに生まれる。2007年、ベン・デヴリン警部を主人公にした『国境の少女』で作家デビューし、「これがデビュー作だとはとうてい信じられない」(『ザ・タイムズ』)と高く評価され、さらにCWA(英国推理作家協会)賞最優秀新人賞にノミネートされた。同シリーズは、すでに第二作Gallows Lane(2008)が刊行されている。現在、アイルランド南北の国境付近に住みながら執筆活動を続けている
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
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冬のアイルランド。ボーダーライン、踏み出すべきか、留まるべきか? フランク、あんたはもう越えちゃだめ。しかし、主人公、フツーなわりに敵多すぎ。あとがきで作者がイアン・ランキンのファンと知って納得。2011/01/18
秋茄子@ナイス返ししない党党首
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表紙は大好きだけど……2008/08/21
かもこ
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一人の少女の死から、父親の暴走から新たな殺人へと事件は思わぬ方向へと向かっていく。新たな事実が明らかになるにつれて、これがどう繋がるの?と期待しながら読めた。アイルランドという国境問題が絡む地での事件という特性からIRAなどわかりにくい部分もあったが、十分楽しめた。2010/02/26