内容説明
妖しい緑色の瞳、艶のある唇、豊かな胸。その少女の肢体は淫らすぎた―町じゅうの男を虜にしていた17歳の女子高校生レイチェルが忽然と姿を消した。失踪直前、同級生の男を誘惑し、嬉々としていた彼女がなぜそんな不可解な行動を?ダルース警察のストライドは、レイチェルの義父が娘に色目を使っていた事実を知り、義父を逮捕する。やがて法廷で審理が始まるが、そこには悪夢が…マカヴィティ賞最優秀新人賞受賞作。
著者等紹介
フリーマン,ブライアン[フリーマン,ブライアン][Freeman,Brian]
シカゴ生まれ。カールトン大学卒。2005年に発表した『インモラル』が、マカヴィティ賞最優秀新人賞を受賞。さらに、アメリカ探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞、アンソニー賞、バリー賞の最優秀新人賞の最終選考にノミネートされた。ミネソタ在住
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
11
フランシス・アイルズの某作を思い出した。実際に犯した罪は見逃がされ、犯していない罪で裁かれる皮肉。被害者とされる少女レイチェルと母親との確執が痛々しかった。少女の母への憎悪が理不尽に思えて。ミステリとしての伏線はしっかりしています。2014/11/04
ホームズ
4
ページ数は多いですが読みやすいし事件の展開も早くいろんな事実が出てきて良かったと思います。ちょっと法廷のシーンが長かったような気もしますが。事件の真相は意外な展開で良かったけどもう少しレイチェルの悪女的な雰囲気が出るような感じでも良かったかな~(笑)2009/10/19
アラフシア
3
町じゅうの男たちを淫らな肢体で虜にする17歳の女子高生が突如姿を消す。これは家出か、殺人か…。前半の、不幸な人々の描写でややダレたものの、中盤からは一気読み。それにしても、これ、エロティック・サスペンスだったのか(著者あとがきより)。たいしてエロティックじゃなかったぞ。原題"Immoral"2010/03/07
Mayumi_M
1
裁判始まったから死体出たんか!?とビックリしてたら、まさかの見切り発車だった件。とりあえず、ソコで拍子抜けしちゃったダメージを回復できなかった、という点が残念。……それにしても、君は何者なんだガッポ。作者の便利君なのかガッポ。2024/06/07
大川 宏
1
図書館で借りて読む。2005年の作、邦訳2007年。始めての作家で、始まりは乗れなかったが、時間の流れが速くテンポが良い。楽しめた。これがデビュー作とは次作が楽しみ。倫理的に、この終わり方で良いのかとも思うが、あと味は悪くない。2015/01/29
-
- 和書
- ある洋酒造りのひとこま