出版社内容情報
ジョン・ハート[ハート ジョン]
著・文・その他
東野 さやか[ヒガシノ サヤカ]
翻訳
内容説明
刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上で射殺したとして、激しい批判にさらされていた。州警察が内部調査に乗り出すが、彼女には真実を明かせない理由があった。同じ頃、元警官のエイドリアンが刑務所から仮釈放された。ある女を殺した罪をみずから認め、服役していたのだ。しかし同僚だったエリザベスは尊敬する彼の潔白を信じていた。エイドリアンは嘘の証言をしたのか?刑務所の外には、彼を待ち受ける銃口が…。
著者等紹介
ハート,ジョン[ハート,ジョン] [Hart,John]
1965年、ノース・カロライナ州生まれ。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、2007年発表の第二長篇『川は静かに流れ』で、同賞の最優秀長篇賞に輝いた。2009年の第三長篇『ラスト・チャイルド』は、エドガー賞最優秀長篇賞および英国推理作家協会(CWA)賞最優秀スリラー賞をダブル受賞。エドガー賞最優秀長篇賞を二年連続で受賞した唯一の作家となる
東野さやか[ヒガシノサヤカ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
106
さすがにジョン・ハート。容赦なく登場人物達を痛めつけ、苦しめ、読者の興味を他に向けなくする。刑務所で過ごした男と、少女を助けた女。ふたりをはめようとする候補はそうはないように思うが、気になるのは犯人よりこの2人の今後。すぐに下巻に。2021/02/14
Willie the Wildcat
58
主人公ベスの痛みの数々が、ヒトと事件を繋ぐ。疑問は多々あれど、まずは、太字斜体が暗喩する2つの殺人事件の真相。次に、この殺人事件と拉致事件との関連性。3つ目は、明記されているイーライの秘密。呪文のような太字斜体の謎は、”教会の下”。「天」という意味では、”下”ではなく”上”じゃないのかなぁ?最後に、付け加えて言うのであれば、原題の”Redemption”と邦題が、必ずしも結びつかない点。生命?人生?大凡の背景が分かった前半、はてさて後半はどうなる?2019/09/06
マッピー
15
主人公のエリザベスは、少女を監禁してレイプしていた犯人を撃ち殺したことで激しい批判を浴びている。エリザベスは監禁事件の被害少女であるチャニングも、母を殺された少年ギデオンも、世間を敵に回して保護をする。自分の人生をかけて、弱いもの、虐げられた者を守ろうとする。ひとりでは世界を相手に戦えない。なのに戦うことを止めないエリザベス。痛々しいがイライラもする。その原因は、どうも父親との不仲に関係があるらしいということが徐々にわかってくる。やっぱりジョン・ハート。家族の話だったか。というところで、下巻に続く。2018/08/29
タナー
12
ジョン・ハートの作品は久しぶりだ。といっても、それほど多く読んでるわけでもない。なのに、スゴく面白いモノを描く作家だという印象が深い。書店でたまたま手にとり購入したのだが、殆ど一気に上巻を読了。いかなる驚愕の結末が待ち受けているのか!?エリザベスとチャニングの運命は!?エイドリアンは本当に無実なのか…??下巻での展開に期待高まる!2018/08/18
Hiroh
11
ポケミスで読んだけれど、こちらのほうが共読者が多いので、こちらで登録。感想は下巻で。2021/09/04