内容説明
1980年、東京で一人の女性が失踪した。名前はリサ・カントリーマン。日本人と黒人の間に生まれたアメリカの大学院生で、博士論文のリサーチのため母国の日本を訪れていた。姉から失踪の知らせを受けたアメリカ大使館の職員は調査をするが、行方は知れず、麻布警察暑の刑事・太田が捜査を始める。やがてリサが日本に来た本当の目的が明らかになるが…アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した胸を打つサンペンス。
著者等紹介
リー,ドン[リー,ドン][Lee,Don]
在米コリアン三世で、父が外交官のため、子ども時代の大半を東京とソウルで過ごした。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で文学を専攻し、エマーソン・カレッジで創作の修士号を取得。1988年から非営利の文芸誌Ploughsharesの主幹として活躍し、91年からはフリーの文芸出版コンサルタントも行なっている。90年ごろから短篇を発表しはじめ、2001年に出版した処女短篇集Yellowは高い評価を得て多くの賞を受賞した。その成功を受けて2004年に発表したのが『出生地』で、2005年のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞、アメリカ図書賞(ABA賞)などの賞に輝いた
池田真紀子[イケダマキコ]
上智大学法学部国際関係法学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫
15
私は娘たちを、慈しみ、愛し抜きたい。リサ、これでは、あんまりだ。2013/02/27
熊猫
5
日本の描写のコレジャナイ感w 三者三様の自分探しはいいんだけど、感傷に走りすぎて薄っぺらい。 救ってやれよ…。2015/09/30
がぁ
4
これが全米の賞をとったということが信じられない。よく描きこまれているとは思うが、細かなところに(例えば名前に、日本人の特性に、習慣に)ひっかかってしまって、本筋に集中できない。あり得ないお話、という印象が強くなるのは、やはり筆者の力量にあるのだろう。2013/01/31
一柳すず子
1
別に死亡しなくてもよかったんじゃあないのかな。2011/12/03
慧
1
BOMB2006/10/24