内容説明
私の顔に刻まれたこの醜い傷痕は永遠に消えないの?数十年たっても変わらぬ傷に悩み、心を閉ざし続けるラーラは、今は自動人形の研究に埋没する倦んだ日々を過ごしていた。そんな彼女に匿名でコンサートへの招待状が届く。そこで出会った粗暴な男ゼドに嫌悪感を抱くと同時に心魅かれ、彼がこの日常から救ってくれることを望む。が、待っていたのは悪夢だった…世界的な有名作家が名を隠して発表した禁断のサスペンス。
著者等紹介
ケリー,ローレン[ケリー,ローレン][Kelly,Lauren]
有名作家のペンネーム。1938年生まれ。その作品は文学界で高い評価を得ており、全米図書賞やO・ヘンリー賞を受賞している
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
1951年生、津田塾大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メイ&まー
20
タイトルとあらすじに惹かれた一冊。有名作家の別名義と言われてももとから知らない作家だったのでその点は何とも(笑)。それはさて置き、一気本でした。長編は読めない日々が続いていたのに。ラーラの一人称語りが辛いかと思いきや、読み始めからガッと掴んで離さない面白さがありました。踏み外すまいとがちがちになってる彼女の過去の呪縛と、それがある男によって新たな悲劇をもたらされそうな予感に満ち満ちたサスペンス。傷つけられてもまた其処へ戻ろうとするのは何故?正しくないと解っているものに惹きつけられ呼び寄せられるのは。2016/09/30
くさてる
8
ジョイス・キャロル・オーツのペンネームによる作品。「Take me take me with you」という原題がすごく好きです。オーツらしい若くて無力な女性の抱える孤独と不安、暴力、歪な家族関係などが、サスペンスたっぷりに盛り込まれたミステリ。どうなることかとハラハラして読みましたが、最後の最後が。その。これでいいのかと。その。すごい落とし穴に落ちたような気分になりました。2015/07/13
鼬
1
別名で書いているがオーツらしい文章そのまま。オーツの文体はいつでも素晴らしく、読む度にもっと読みたくなる。2013/08/08
ShiNO
0
あまり面白くなかった。2015/08/30
ぷくらむくら
0
覆面作家という売込みが効果少なし2008/04/10
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